犬が鼻を鳴らす意味と心理|こんな鼻の鳴らし方は逆くしゃみの危険信号!

犬が鼻を鳴らす意味と心理|こんな鼻の鳴らし方は逆くしゃみの危険信号!

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ワンちゃんの『クンクン』『クーン』など鼻を鳴らしていると、何となくかわいいなぁ~と思ったり、『ブヒッ』と鳴らすとビックリしたり・・・そんな経験された方多いと思います。ワンちゃんにとって鼻をならすのは重要なコミュニケーション。何かを飼い主さんに伝えたいのです。鼻の音と同時にワンちゃんの様子を観察してワンちゃんの気持ちがわかるといいですね。

 

犬が鼻を鳴らす「ブーブー」意味と心理

興奮状態マックスのワンちゃんといえます。他のワンちゃんと遭遇して、興奮して吠えたあとこのような『ブーブー』と鼻をならすことがよくあります。これは人間と同じで興奮していわゆる『鼻息が荒くなった』状態です。興奮するとワンちゃんは呼吸をすることで体温調整をしようとします。しかし興奮がエスカレートしていると、呼吸が速くなり鼻に通る空気の量が多くなると『ブーブー』『ガーガー』と濁点のついたような音で鼻を鳴らしてしまうのです。

犬が鼻を鳴らすブーブー

 

この興奮状態で鼻が鳴ることに、特に問題はありません。ただ、興奮が増すと、飛びかかったり必要以上に吠えたりということにつながっていきます。また過呼吸を引き起こすこともあります。興奮する元になるものから、距離を取るなど早めに落ち着くことが出来る環境にしてあげるといいですね。

 

犬が鼻を鳴らす「ピーピー」意味と心理

飼い主さんに対して甘えたい、またはワンちゃん自身に不安がある時に『ピーピー』と高い音で鼻を鳴らします。神経質な性格のワンちゃんやおとなしい性格のワンちゃんに多くみられ、甘えや寂しさをアピールするために高い音を鳴らしています。この意味を知ってしまうと、構ってあげたくなりますよね。ただ、ピーピー鳴いたからその都度必要以上に構ってあげていると、ワンちゃんに『ピーピー』言えば希望が叶うという学習をさせてしまうので、わがままな性格になりかねません。

犬が鼻を鳴らすピーピー

 

甘やかし過ぎないように、時によっては鳴かせたまま放っておくのもしつけには必要です。特に飼い主さんが外出しようとしているときなら、ここでかまってしまうと、飼い主さんの外出後ワンちゃんには落差があり余計ストレスを与えてしまうので、無視して準備しましょう。

 

他にも『ピーピー』という音を鳴らす頻度が多い時は不安分離性による慢性的なストレスを抱えている可能性があります。ワンちゃんのストレスの原因を考えてあげて、定期的に発散させてあげることが必要です。飼い主さんが努力をしても『ピーピー』が頻繁に出るなど変化がない場合、何でなの??とイライラしてしまいますよね。飼い主さんのストレスになってしまってはいけませんので、動物病院での診察やドッグスクールなどにかよってみるという選択肢も考えてください。

 

 

犬が鼻を鳴らす「クーン」意味と心理

飼い主さんに近づきたいという気持ちのとき、『クーン』と子犬のように高い音で鼻を鳴らしてきます。この鳴き声は飼い主さんのことが大好きなワンちゃんが出すことが多いんです。こっちに来てほしい!遊んでほしい!おやつが欲しい!など要求の意味もあります。甘えたいんですね。

犬が鼻を鳴らすクゥーン

 

とてもかわいい声なので、その要求に応えたくなりますが、すぐ『おすわり』や『まて』などと声をかけて、それができてからおやつをあげたり、一緒に遊んであげたりすると理想的です。そうすることによって鳴いたから言うことを聞いてくれた!というのではなく、言うことを聞いたら褒めてくれたという成功体験になるのです。

 

同じ『クーン』でも細い声でかすかに鳴いている場合は、飼い主さんに甘えたいという気持ちより、寂しい、悲しい、不安、服従という気持ちを表しているときもあります。さらに、『クーン』と鳴きながら、足の間にしっぽをはさんでガタガタと震えているときは、極度の恐怖を感じていると考えられます。そのような場合は、何に怖がっているのかをさぐり、ワンちゃんを安心させるよう別の方に気持ちがいくように紛らわせてあげてください。

 

犬が鼻を鳴らす「グーグー」意味と心理

『逆くしゃみ』の可能性があります。息を勢いよく吸い込み、苦しそうに頭を前後にゆらしながら『グーグー』『ブーブー』『ブゴー』といった音を鳴らしている時、注意して観察してみてください。逆くしゃみは病気ではありません。原因は不明ですが、そのほとんどが突発的なもので、短時間で治まるので、呼吸困難になったりすることはありません。また心理的な意味もわかっていません。

 

ただ、この状況が続いて起きたり、逆くしゃみでワンちゃんが苦しそうにしていたら、それは他の要因もあるかもしれませんので、動画などを撮って動物病院を受診してください。

【逆くしゃみ】
鼻から空気を激しく吸い込み、くしゃみを吸い込んでいるように見える状態のことです。数秒~1分程度続き、苦しそうに見えますが、実際は苦しいことはありません。逆くしゃみは『発作性呼吸』ともいいます。人間のしゃっくりに近い症状で、自然と落ち着いて治る症状です。しばらく様子をみれば大丈夫です。

犬が鼻を鳴らす「ブヒブヒ」意味と心理

犬が鼻を鳴らすブヒブヒ

ワンちゃんが嬉しくて興奮しているとき、ブヒブヒ鼻を鳴らすことが多いです。人も興奮すると『鼻息を荒くする』って言いますよね。ワンちゃんも同じで、興奮すると鼻から多くの息を吐き出します。

 

例えば、お留守番をしていて飼い主さんが帰って来た時・・・。ワンちゃんはうれしすぎてハイテンション!!そんなとき鼻がブヒブヒ鳴っているのは、興奮している証拠です。喜びからの興奮は可愛いですが、長く続くと周りの家具にぶつかってけがをしてしまうかもしれません。構いすぎないように気を付けて!!でもワンちゃんの喜びは飼い主さんの幸せでもありますので、じっくり味わってみてください。

 

同じブヒブヒでも伏し目がちに元気がない様子で鼻を鳴らしているときは、飼い主さんに何か不満がある可能性があります。これは日常の中で見られると思いますので、まずワンちゃんの不満の原因を探ることが大切です。どのような状況の時にワンちゃんが鼻を鳴らしているのか、よく観察してワンちゃんの不満を解決してあげてください。

 

犬が鼻を鳴らす「フガフガ」意味と心理

犬が鼻を鳴らすフガフガ

苦しそうな鼻の鳴らし方をしているときは病気の可能性も考えられます。様子をしっかり観察してあげてください。特に短頭種と呼ばれるワンちゃん(たとえばブルドック・シーズーなどの鼻が短い犬種です)の場合、軟口蓋過長症を発症している場合があります。これは軟口蓋が垂れ下がってしまい、それによって気道をふさいでしまっている状態を言います。このまま放置してしまうと息苦しい状態が続いて、ストレスになってしまいます。

 

また、短頭種のワンちゃんには『鼻腔狭窄』とよばれる症状のワンちゃんもいます。鼻の穴が先天的に小さいことで常に呼吸が苦しそうなのが特徴です。鼻腔狭窄のワンちゃんは熱中症にかかりやすく、時には外科手術が必要になることもあります。短頭種のワンちゃんの飼い主さんはよく注意してあげてください。

 

さらに、短頭種以外でも、鼻腔に腫瘍ができているために『フガフガ』『ガーガー』など苦しそうな鼻息を出していることがあります。なんだかおかしいなと思ったら、すぐにかかりつけの動物病院に相談してください。

犬が鼻を鳴らす「フンッ」意味と心理

犬が鼻を鳴らすフンッ

ちょっと機嫌が悪かったり不満があるときです。ワンちゃんが目を見開きながら『フンッ』と勢い強く鼻を鳴らしていたり、息が多く混じった音で強くため息をつくように鼻を鳴らしているときは、少し機嫌が悪いのかもしれないです。飼い主さんが思ったように遊んでくれないとか、おやつが欲しいのに~とかワンちゃんの不満の表れなので、そばに来て何度も強めに鼻をならしたら、コミュニケーションを取ってあげてください。

 

もし知らない人やワンちゃんといるときに出た『フンッ』だったら、それは飼い主さんの近くの『フンッ』とは違って威嚇をしている時になります。なんらか脅威を感じて、相手を威嚇したいのです。相手をじっと見つめたままや、唸っている場合は、吠えたりひどいととびかかる恐れもあります。早めに引き離し、その場を立ち去るのがベストです。もう1つ。ワンちゃんが頻繁に『フンッ』と息をつき、鼻をかんでいるように感じるのなら、鼻の中にゴミが詰まっていないか確認してあげてくださいね。