柴犬の寿命、認知症になると短い?どのくらいまで生きられる?

柴犬の寿命は認知症になったら縮む?

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柴犬が認知症になってしまった場合、あとどのくらい寿命が残されているものなのか?飼い主さんにとって、とても気になるところだと思います。

 

また、認知症になってしまった場合、それを治す方法はないのか?・・・治る見込みがなかったとしても、その後どのように向き合ってあげれば愛犬にとって幸せなのか?

 

今回は、重いテーマですが、柴犬の寿命と認知症について考えてみましょう。

 

柴犬の認知症を放置すれば寿命は約1~2年

ワンちゃんが認知症になってしまったとして、そのまま何も治療せずに放置していれば、約1~2年ほどで寿命が尽きてしまうと言われています。

 

では、きちんと治療をすれば寿命はもっと延びるのか?・・・これについては正直なところ個体差がありますので、何とも言えません。ただ、私のおじいちゃんが飼っていた柴犬の幹太(カンタ)は、認知症を患っていたものの15歳まで生きていました。

 

獣医さんには定期的に通っていましたし、ヨレヨレで歩けなかったのですが、晴れた日などは抱きかかえて外の空気を吸わせてあげていました。このことが寿命を延ばすきっかけになったのかどうか?は正直分かりません。

 

ただ、認知症になってしまったから・・・と悲観しないで、今までどおり愛情をもって接してあげれば、幹太のように15歳、いやもっと長生きしてくれるワンちゃんもたくさんいるのでは?と私は思っています。

 

柴犬は認知症になりやすい

ワンちゃんが長生きすればするほど、認知症になるリスクは高くなります。これは人間と一緒ですよね。良いように捉えれば、「ウチの愛犬は長生きしてくれた」とも言えます。

 

特に柴犬や日本犬の雑種は長生きする犬種です。柴犬が認知症になる確率は他の犬種よりも高い傾向にあり、実際の調査によると、柴犬の約15%に認知症の兆候がみられることが分かっています。なお、犬が認知症を発症する年齢としては、およそ11歳以降が最も多いとされています。

 

犬が認知症になる原因
犬の認知症の原因については、ハッキリしたことが分かっていません。一般的に言われているのは、老化による脳神経細胞の衰え、自律神経機能の低下です。

その他にも、遺伝、栄養面での問題、ストレスや飼育環境といった、さまざまな要因の積み重ねが認知症を患う原因だとも言われています。

 

認知症の末期症状とは?

愛犬の認知症の発症初期は、飼い主さんも気がつかないことが多いようです。ですが、末期になると次のようなハッキリとした症状が見て取れるようになります。

 

■飼い主さんや家族のことが認識できない
→ 飼い主さんからしたら、これが一番ショックなことですよね(泣)

 

室内など場所を選ばず排泄する
→ 散歩中や決まった場所でしかしていなかった子が、所かまわず排泄します。

 

昼に寝て、夜に活動する(夜鳴き)
→ 深夜になってから起き出して、徘徊したり、一晩中大声で鳴き続けたりもします。

 

昼にぐっすり寝てしまわないように、おもちゃなどで遊んだり、頻繁に散歩に連れて行くなど、なるべく身体を動かすことに付き添ってあげましょう。

 

また、夜に身体をゆっくりマッサージしてあげることで、よく眠れるようになる場合もありますので、試してみられてください。

 

ずっと同じ行動を取り続ける
→ 立ったままずっと一点を見つめたり、同じところをグルグル回ったり(旋回行動)します。

 

徘徊する
→ 徘徊中にいろんな所に頭や身体をぶつけてしまい、思わぬ怪我をする場合があります。

 

食べ物への興味が変化する
→ 好物だったものを食べなくなったりします。

 

どの症状も見ていてツラくなるんですが、やっぱり一番ツライのは、飼い主である自分のことを認識してもらえないこと。

 

そして、認知症になってからの夜鳴きは、かなり大きな声で一定の間隔で鳴き続けるので、家族が眠れなくなることはもちろん、ご近所迷惑が気になってしまい、ご家族全員がノイローゼ気味になってしまった・・・というケースが多々あります。

 

認知症を患ってしまった愛犬のケアはもちろんですが、飼い主さんとご家族の方が、お互いに精神的なケアをし合うことも大切になってきます。

 

認知症予防のためにできること

柴犬が認知症を患う原因としては、加齢による脳の萎縮などが考えられています。原因となる脳の萎縮そのものを予防することはできませんが、認知症の進行を遅らせることは可能です。

 

愛犬が認知症にならないようにするためには、たくさん散歩をし、身体を動かす遊びに付き合ってあげることです。

 

飼い主さんとのスキンシップが増えることで『精神の健康』が保てますし、散歩や運動をすること&日光を浴びることで『肉体の健康』も保つことができるからです。

 

年齢を重ねるごとに運動量が少なくなるのは当たり前のことです。だからといって、散歩を控えたり、家でじっとさせておくことは認知症になるリスクを高めるだけです。

 

老犬となり、歩くのもしんどそうな場合であっても、少しだけでも歩かせてあげることです。抱きかかえて一緒に散歩してあげたっていいんです。

 

太陽の光に身体を当てる、飼い主さんとのコミュニケーションを図ることが大事になってきます。

 

「長生きする柴犬にとって、認知症になるリスクは避け難いこと」とあらかじめ想定して、日頃から次のことを習慣化しておくことをおすすめします。

 

柴犬を認知症にさせない習慣
■日頃から脳トレーニングを意識した活動をする
→ 毎日の散歩をかかさない・おもちゃを使った遊び、運動を伴う遊びをする

■適切な量の食事習慣
→ 栄養バランスを考えた食事を与える・場合によってはサプリメント使用も検討する

■ストレスをなくす
→ 程よいコミュニケーションを図る・広い空間で過ごせる環境を整える

■定期的に健康診断を受ける
→ 早期発見に努める

 

この中で特に、脳トレーニングを行うことが柴犬の認知症予防に効果的です。柴犬は頭の良い犬種のため、脳を刺激する活動を定期的に行うことで認知症になるリスクを抑えることができます。

 

柴犬の脳トレ
パズルやおもちゃを使った問題解決の遊び、トリックの訓練、おやつを使ったゲームなど

 

脳トレーニングを行うことは、他にも飼い主さんとのコミュニケーションや信頼関係を築く上でとても役立ちます。飼い主さんとワンちゃん、お互いに楽しみながらトレーニングを行うのが理想ですね。

 

まとめ

長生きする柴犬にとって、認知症になるリスクは他の犬種と比べて大きいです。

 

もし、愛犬に認知症の症状が出てきたら・・・

  1. 自律神経を整えること
  2. ストレスを抑えること
  3. 脳の活性化を図ること

以上3点を抑えてあげることが大事になってきます。

 

そのためには、

  • 散歩をして太陽の光を浴びさせてあげる
  • 適度な運動をさせてあげる
  • おもちゃを使って一緒に遊んであげる
  • マッサージをしてあげる
  • 知育玩具などで脳トレをしてあげる
  • ストレスのない環境を作ってあげる
  • 食事・栄養に気を遣ってあげる

・・・これらのことを試してあげてください。

 

認知症は完全には治らない病気かも知れません、ですが、進行を遅らせることはできます。決してあきらめずに、愛犬に愛情を注いであげてくださいね。