犬の留守番トレーニング方法と注意点|どのくらいの期間トレーニングをすればいいの?

犬の留守番トレーニング方法と注意点

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ワンちゃんが無駄吠えなどせず、大人しく留守番してくれるようにするには数日~1ヶ月程度のトレーニングが必要です。トレーニングをしっかりすれば、飼い主さんも安心して外出できますし、ワンちゃんもストレスなく楽しんでお留守番をすることができます。トレーニングは専門家でなくても十分できますよ。これからワンちゃんを迎える方や、今お留守番で困っている方はぜひチャレンジしてみてください。

犬の留守番トレーニング方法と注意点

犬の留守番トレーニングクレート

ワンちゃんの留守番トレーニングの定番は『クレートトレーニング』ですが、その前に、留守番トレーニングがスムーズにできるよう、次の3つの準備を怠らないようにしましょう。

 

留守番トレーニングを成功させる3つの準備

ワンちゃんの留守番トレーニングがスムーズにできるよう、次の3つの準備を怠らないようにしましょう。

 

ワンちゃんが安心して留守番できる環境を準備する

留守番の時間に急に環境が変わると、ワンちゃんは不安になりますので、安心で安全な留守番スペースの準備が大切になります。いつもサークル内で寝ているなど、サークルに慣れているワンちゃんなら、サークル内で留守番のしつけをしておくのがベスト。サークルの中に、トイレ・水・マット(ベッド)などを設置し、そこで留守番のしつけをしましょう!

 

普段クレートで寝るワンちゃんの場合は、扉を外して自由に出入りできる状態にしたクレートを準備してください。サークルに入り慣れていないワンちゃんは、留守番だからと無理にサークルに入れると、ワンちゃんはそれだけで不安になってしまいます。

 

いたずらしそうなものや危険なもの、誤飲の心配があるものなどを見えない場所、ワンちゃんが届かないところに片付け、安全を確認して、普段通りサークルの外で留守番させるようにした方がうまくいきます。ただ、階段などがあるご家庭の場合は、最初からクレートトレーニングをするなど、留守番を前提に子犬の頃からトレーニングをしておくといいですよ。

 

 

留守番の間のワンちゃんが楽しめるおもちゃを用意する

留守番の時間、飼い主の帰りを待つだけで何もすることがないと、ワンちゃんは退屈し不安になってしまいます。そこで活躍するのが、犬用の知育トイ。お気に入りはもちろん、コングなど長い時間遊べる知育玩具も留守番に大活躍です。おもちゃを用意するときに注意することは、必ず事前に遊び方をワンちゃんと一緒に確認し、壊す可能性がないかどうかを確かめることです。もし、ワンちゃんだけの時に壊してしまったら破片などでケガをしてしまうかも知れませんからね。

 

留守番の前に散歩や遊びでワンちゃんのストレス発散!

留守番の間、ワンちゃんが眠って過ごせるのが最も理想的です。眠るということは、ワンちゃんが不満や不安を感じていないという証拠です。ある程度長い時間の留守番の前には、散歩や遊びでしっかりと運動させておくのが留守番のしつけ成功につながります。心身ともに満たされていて、ほどよく疲れている状態が理想的!ワンちゃんが疲れて眠っている間に留守番が終わっているなんてことも出来ますよ。ワンちゃんの遊びたい気持ちをあらかじめ満たしておくことが大切なのです。

 

準備ができたらトレーニング開始

留守番のトレーニングで大事なことは、短時間から徐々に飼い主さんの姿が見えない時間を伸ばしていくこと。最初はちょっと隣の部屋に行くだけくらいのイメージです。日常生活だよ~と思うくらいの短時間からトレーニングをスタートするのが留守番のしつけのポイントです。

 

隣の部屋をクリアしたらトイレに行ってくる、ゴミ捨てに行ってくる・・・といった風に、少しずつ伸ばしていきます。このようなきわめて短時間の留守番を繰り返します。最初は不安なワンちゃんも、成功体験を積むことで、ひとりの時間を楽しめるようになっていきます。では、留守番トレーニングの定番『クレートトレーニング』のやり方について見ていきましょう。

 

クレートトレーニング

犬の留守番クレートトレーニング
【クレート】
トイレトレーニングや移動などに使うことが出来る小さ目のBOX(入れ物)のこと。
クレートトレーニングの基本は、クレートはいいところ、楽しいところだと覚えさせることです。

 

1.クレートの扉を全開にし、クレートの奥に好きなおやつを入れます。扉がガタガタ鳴る音を怖がるワンちゃんは扉を外した状態でトレーニングしてください。ワンちゃんをクレートに誘導して、中に入るのを待ちます。

 

2.ワンちゃんが中に入って、後ろ足まで完全に入るようになったら、出てくる前にさらにおやつをあげます。こうして、徐々に中にいる時間を長くしていくのです。最初の目標は1分くらいで十分です。

 

3.上記1~2を繰り返して、ワンちゃんがスムーズにクレートに入るようになったら、クレートに入る時に「ハウス」と声かけします。クレートに入るといいことがあるということと、「ハウス」と言われたら中に入ることを同時に覚えさせます。

 

4.クレートの中で1分くらい過ごせるようになったら、ワンちゃんが中に入ったタイミングで、扉を締めながらおやつを与えます。おやつを食べ終わったら、扉を開けて出してあげ、たくさんなでて、褒めてあげてください。これを繰り返して、数分まで待っていられるようにトレーニングしましょう。

 

5.クレートの中で数分待てるようになったら、扉を閉めた状態で布を被せ、飼い主さんが見えないような状態を作ります。そして、扉や横からおやつを入れます。ワンちゃんが食べきる前に布を取って、飼い主さんが見える状態にします。この時、おやつをクレートには入れないようにします。

 

飼い主さんが見えないときの方が、おやつがもらえる!いいことがある!ということを覚えさせるために必要な手順ですので、ここはしっかり行うようにしましょう。可愛いワンちゃんが不安げな顔をしていると、おやつをあげたくなりますが、そこはグッと我慢です。

 

6.クレートに布をかけて飼い主さんが見えない状態に慣れてきたら、布をかけた状態でおやつを中に入れる間隔を少しずつ長くしていきます。おやつを入れる、飼い主さんがクレートから離れる、少し経ってから戻っておやつを入れる、といった方法で慣れさせることがポイントです。

 

【注意事項】トレーニング中(扉を閉めて待たせている間)にワンちゃんが吠えることがありますが、声かけや扉を開けることはしてはいけません。吠えると飼い主は気にしてくれる!とか、外に出してもらえる!というようなことを学んでしまうからです。ワンちゃんが吠えてしまった場合は、無視して静かになるまで待つか、どうしても吠えるのを止めない場合は、大きな音を出して驚かせて静かにさせます。そして、必ず吠えなくなってからおやつをあげる、吠えなくなってから扉を開けるというようにしてトレーニングを続けてください。

 

留守番ができても飼い主さんは落ち着いて

お留守番をしていたワンちゃんの前に飼い主さんが現れると、ワンちゃんは嬉しくて飛びついてくるかも知れません。そんな時、飼い主さんも嬉しくしまいがちですよね。しかし、そこはグッと我慢。おすわりなどの合図を出し、落ち着いたら「ただいま!」と声をかけ、サークルなどの扉を開けるようにしてください。そしてワンちゃんを抱きしめ少し遊んであげてください。

 

また、頑張ったワンちゃんにご褒美をあげたくなりますが・・・その必要はありません。ワンちゃんには飼い主さんが帰って来てくれたことがものすごいご褒美なのです。食べ物を与えたいのであれば、留守番前に知育トイの中に食べ物を隠しておいて、留守番中にワンちゃんが楽しめるようにしてみてください。

 

留守番中の困った行動にはどう対応する?

犬の留守番中の困った行動

留守番させたら家がメチャメチャ!帰宅したらワンちゃんがゴミ箱をひっくり返していたり、トイレ以外のところに排泄していたりすると、叱りたくなりますよね。でもそこはグッと我慢!ワンちゃんを叱らないでくださいね。もしかしたら、お留守番が嫌で嫌がらせをした?と思うかもしれませんが、それは違います。

 

ワンちゃんは不安で不安でこのような行動をしてしまったのです。ワンちゃんにとって、留守番時間が長過ぎたことが原因です。「またいたずらされるかな?」と不安になるかも知れませんが、もう少し短い時間の留守番でチャレンジしてみてください。そこで成功体験を積むことができれば、『ちゃんと飼い主さんは戻ってきてくれる』と認識をさせることができ、留守番のしつけが成功させられることになります。

 

また、留守番をさせたあと、飼い主さんが出かける用意をするとキュンキュン鳴いたり、ソワソワし始めるようになったりした時も、留守番の時間が長過ぎた可能性が高いです。次の留守番時間は短くして、留守番は不安ではないという経験を積んでもらうことが大切です。

 

うまくいかなかったら動物病院に相談

準備もしっかりして、時間も短くして・・・様々な配慮をしているのに、留守番中に吠え続ける、物を壊す、トイレ以外の場所での排泄など、問題行動が改善されない場合は、専門的な行動治療が必要になります。飼い主さんの不在に対する不安が極度に強い『分離不安症』になっている可能性があります。

 

『分離不安症』になってしまうと、留守番ではないのに、ちょっと飼い主さんの姿が見えなくなると吠えたり、破壊行動、自傷行為、嘔吐など心配になる困った行動をしてしまいます。そのような場合は、まずはかかりつけの動物病院で相談してください。問題行動専門の獣医師も紹介していただけることもありますので、悩まずに。

 

犬の留守番トレーニングに必要な期間は数日~1ヶ月程度

犬の留守番トレーニングに必要な期間

ワンちゃんの留守番は、数日~1ヶ月程度のトレーニングをすれば可能になりますが、その前にトレーニングを開始する時期も大切になってきます。トレーニングの開始は、お家に迎え入れて3ヶ月ほど経ってから行うようにしましょう。お迎えしてからすぐにお留守番をさせないことです。そして、なるべく迎え入れてから3ヶ月はワンちゃんを独りにしないようにしてください・・・と言っても、共働きのご家庭や、一人暮らしの方には仕事上なかなかそうもいかないと思います。

 

もし、迎えてすぐ留守番をさせる必要性があるなら、長期休みの時期に迎えたり、少なくとも3~4日は誰かに見てもらえる環境をつくるなど、工夫をしてみてください。また、ワンちゃんがお家に来てすぐは誰でも構ってあげたくなりますが、留守番をさせなくてはいけない日が近いのであれば、なるべく構わずに、ワンちゃんが一人で遊んだり、寝たりできるよう見守ってあげるようにしてあげるといいでしょう。

 

留守番トレーニングは、数分から始めていきますが、様子をみて数十分にしてみて、1時間にしてみて・・・と実践の留守番をさせながら進めていきます。成功体験を早く積めたワンちゃんが早くトレーニングが進むといえます。

 

犬の留守番トレーニングに役立つグッズ

ペットカメラ

飼い主さんが姿を消している間、ワンちゃんがどのように過ごしているかを確認できます。ワンちゃんがソワソワしだしたり、不安そうな様子を見せそうなら、不安な様子になる前のタイミングで飼い主さんが姿を見せてあげることができます。ワンちゃんのその時点での留守番できる時間がしっかり分かるということですね。

 

ワンちゃんにとっては、本当に不安になる前に飼い主さんに会えるので、留守番が成功したということになります。これを繰り返すことで、ワンちゃんにとっては自信になっていくのです。今は、スマホ越しにワンちゃんに声かけできる機能のあるペットカメラも出ています。ワンちゃんの様子によっては声かけをしてあげながら、留守番に慣れてもらうこともできます。

 

みてるちゃん

音量は控えめですが、ノイズも少なく、呼びかけ機能も十分役割を果たしてくれます。撮影範囲が広く、ほぼ360度の撮影が可能。自動追尾機能もあります。また、暗い場所での撮影も十分できるので、夜遅く帰宅する方にもいいんじゃないでしょうか。

 

Furbo ドッグカメラ

アプリからおやつを与えられるペットカメラです。撮影範囲が広く、暗い場所でも撮影でき、呼びかけ機能も音割れなどなく活用できます。少し価格は高いですが、デザイン性が高く、室内に置いていても、ぱっと見カメラとはわからずオシャレです。

 

知育玩具

犬の留守番トレーニング知育玩具

お留守番中のワンちゃんの寂しさを忘れさせることができるグッズです。ずっと遊びながらお留守番できるのが理想ですね。

 

Up Dog Toys

不規則に転がるボールで、ボールの中にはフードを入れることも可能です。転がせば転がすほどフードが出てくるので、より楽しく長い間楽しむことができます。形状が独特なのでいろいろな動きになり、ワンちゃんは飽きません。

 

ビジーバディ パピーワグル

歯の健康にも最適な知育玩具です。たくさん噛むことで歯と歯茎を清潔に保つことができます。噛むたびにプニプニくねくね曲がるので、ワンちゃんも夢中になります。2カ所ある開け口にゴムつめがあり、ジャーキーなどを挟むこともできます。留守番中遊びながらデンタルケアまでできてしまう優れものです。

 

まとめ

自宅にいつも誰かがいてくれるというご家庭の方が少ないですよね。誰かがいたとしても、いつもワンちゃんと一緒に居られるわけでもありません。留守番のたびに無駄吠えをしてご近所さんにご迷惑をかけたり、室内を荒らされたりして飼い主さんにとってもストレスになるのは避けたいですよね。

 

少しずつ留守番トレーニングをして、ワンちゃんも飼い主さんも楽しめる環境を作ってあげてください。