子犬購入時に気を付けることは、歯の噛み合わせ、関節の歪み、病気を持っていないかどうか?などです。また、「成犬になったら思っていた毛色と違っていた」ということにならないよう、子犬を購入するときの見極め方をお伝えします。
歯の生え方に注意 アッパー、アンダーでないか確認を
子犬の購入時には、まず歯並びをチェックしましょう。歯並びにはアッパー、アンダーなど、噛み合わせの問題と見た目の歯並びが悪い子がいます。犬の歯は、上の歯が紙一枚分くらい下の歯より出ているか、下の歯と同じ位置にあるかくらいが正常です。犬種によっては下の歯が元々出ている子もいます。歯並びが悪いと見た目の問題もそうですが、フードをうまく噛めなかったり、それによって消化不良を起こすなどの問題に繋がる可能性があるので、購入前にしっかりと歯並びをチェックしましょう。
子犬の斜視に注意
子犬の目線は本当にしっかり見た方が良いです。なぜなら、斜視は水頭症やその他、脳の病気を持っている確率がぐんと上がるためです。ボストンテリアの斜視についてはさほど気にすることもありませんが、特に人気犬種であるチワワの斜視には気を付けた方が良く、斜視のチワワは水頭症などの脳の病気が含まれることが多いのです。
もちろん、どの犬種も斜視だからと言って、全てが病気とは断定できませんが、もし斜視があって、動きもなんとなくおかしい・どんくさい・おぼつかない歩き方などがあれば購入は控えた方が良いでしょう。
私が前に飼っていたチワワに斜視の子がいました。その斜視が逆にかわいくて購入したのですが、身体が弱く、心臓もうまく機能していないようで、動物病院に連れて行ったところ、獣医師に最初に言われた言葉は「斜視の子の多くは脳に先天性の病気を持ってることが多い。」でした。
正確に病気を突き止めるにはMRIなどの高額な検査を受ける必要があり、100万円単位で検査料がかかるとのことでしたので検査は諦めましたが、獣医師の診断では『水頭症』ということでした。この子は5年くらいしか生きられなかったので、斜視の子が必ずしも先天性の病気を持っているとは限りませんが、みなさんも子犬選びの際はぜひ気を付けて欲しいと思います。
子犬の頃と毛色が変わった?成犬の毛色を見極める方法
子犬の頃の毛色と成犬になった時の毛色を見極める方法は『肌の色』です。子犬の頃は毛色が濃く出るのが普通で、換毛を繰り返している内に毛の色が変化していきます。ですから、毛をかき分けて、肌の色を直接見ることによって、将来どんな色の配分になるのかを見極めることができます。
もし肌の色がピンクなら、その場所の毛色は白やクリーム色などの淡い色になり、グレーの場合は黒になります。茶色の場合は肌の色も少しくすんだ色になるので、将来的に「この部分は白く(黒く)なって欲しくないな」という部分の皮膚の色をチェックすることで、飼い主が望む色の配置になることが予測できるようになります。
子犬の動きに注意
フラフラしていないか、下を向いてばかりいないか、人とアイコンタクトが出来ているか?などもチェックしましょう。特に下を向いている子犬はどこか調子が悪い場合が多いですし、目を合わせられない子は犬の発達障害の可能性もあります。目を合わせられない子は脳の病気を持っていることが多いというわけです。
また、関節の歪みもしっかりチェックしましょう。前足や後ろ足の様子を見て、極端なO脚、またはX脚になっていないかのチェックも必要です。脚の歪みは将来、ヘルニアや下手したら麻痺に繋がる可能性もありますので、出来るだけ真っすぐに立っている子犬を選ぶと良いです。とはいえ、子犬は少しO脚気味ではありますので、極端な場合以外はさほど気にしなくて良いのですが、左右のバランスが悪いなどがある場合は購入を見送りましょう。
それ以外では、病気に関しては食欲はあるか、下痢はしていないか、咳やくしゃみを頻繁にしていないかなどをしっかりチェックしましょう。特に食欲がない場合や、下痢をしている場合は、感染症や寄生虫なども疑われます。最後に、子犬が元気におもちゃで遊んでいるかどうかも子犬選びのポイントになります。健康な子犬はおもちゃで遊ぶのが大好きです。人が目の前に来た時に「かまって!」という動きをする子なら最高です。
これらの事をしっかりチェックして、元気な子犬を迎え入れてあげて下さいね!