夏の暑さは人間にとっても、ワンちゃんにとっても侮れませんよね。熱中症対策をしなければ、命の危険も考えられます。私たちは、暑いときに塩飴を舐めたり、スポーツドリンクを飲んだり、熱中症対策はその都度できますが、ワンちゃんは自分で対策ができません。そのため、飼い主さんが部屋の温度を管理したり、ワンちゃんの食欲や体調に注意して熱中症対策を施す必要があります。
なぜならワンちゃんが自らできる対策は、呼吸を「ハァハァ」と速くして体温調節(パンティング)をすることと、水分をとる以外にないからです。その他のことは飼い主さんがしてあげる必要があるのです。今回はワンちゃんにまつわる『室内での熱中症対策』『熱中症の症状と応急処置』『熱中症対策におすすめグッズ』をご紹介していきます。
目次
室内での熱中症対策
真夏の室内は35度近くまで上がることが多々あります。湿度は75%くらいまで上がることも珍しくなく、ここまでくるとかなり蒸し暑いです。このような高温多湿は熱中症リスクが高まります。ワンちゃんが安全に過ごせる適温は25~28度、湿度は45~65%です。これ以上になれば熱中症のリスクが出てきます。
このため、エアコンの設定温度は25~27度くらいが良いでしょう。かといって電気代が高くなっている昨今、エアコン以外での対策も大切ですので以下でご紹介していきますね。
ひんやりマットを敷く
大理石やジェルマットなどの種類がありますが、おすすめ商品については後ほどご紹介しますね。ひんやりマットはただ乗っかるだけで涼むことができるアイテムです。冷えやすく温まりづらいので長めに使用でき、ワンちゃんの留守番のときなど、ハウスに入れることで熱中症対策になります。
スイカやきゅうりをおやつ代わりにする
水分不足や栄養不足により体力が十分でなくなることでも、愛犬が熱中症になるリスクは高まります。そこで、スイカやきゅうりをおやつ代わりに食べさせてあげるのもひとつの対策です。スイカやきゅうりは、ワンちゃんも食べることができて、水分はもちろん栄養も豊富です。スイカやきゅうりは体を冷やしてくれる食べ物なので、暑さで食欲減退してるときも食べやすいかと思います。大体旬のものなので、手に入りやすいのも重宝します。
濡れたタオルや保冷剤で冷やす
ワンちゃんの、とくに熱のこもる『首筋』『脇』『お腹』の部分を冷やすことで、体温を下げることができます。保冷剤は直に当てると危険なので、タオルなどに包んで当ててあげましょう。この『首筋』『脇』『お腹』の3カ所には太い血管が通っているので、急に冷やすのではなく、少しずつ周りから冷やしていくことをおすすめします。
室内の気温や湿度は、飼い主さんの感覚だけではなく、気温計と湿度計も常備して分かりやすくしましょう。数値で判断することで正確な状況判断が可能となります。
こんな症状に注意!熱中症の症状と応急処置方法
実際に熱中症になったときに、ある程度の知識をつけておくことで早急に対処出来るようになります。ワンちゃんが熱中症になったときの判断の仕方と応急処置方法を記載していきますので、飼い主さんがパニックにならないためにもあらかじめ知っておいてください。
熱中症ではなく暑いとき
- 「ハァハァ」とパンティングをしている。
暑くてパンティングしている段階なので、水を与えることが重要です。水をこまめに与えることで熱中症への進行を防ぐことができます。
軽度の熱中症
- パンティングの「ハァハァ」の間隔が速い
- 歯ぐきの色が赤く、目の充血もみられる
- ヨダレが多くなっている
少しバテ気味です。水分をあげつつ、体を濡れたタオルなどで包んで冷やしてあげましょう。先にお伝えしたように保冷剤などで首や脇などを冷やすのも効果的です。
中度の熱中症
- パンティングが速く具合が悪そう
- 水分をとろうとしない、食欲がない
- 舌や口の中がいつもより赤い
- ふらついたりボーッとしている
体を冷やしながら、水分も直接口にスポイトなどであげる工夫をしてください。また動物病院へ連れていき、先生の診断を受けることをおすすめします。
重度の熱中症
- 舌が青紫色になる
- 歯茎が白くなる
- 嘔吐や下痢をする
- 痙攣したり震えている
- 自力で動けない
このような症状がみられたら冷やしながらすぐ病院です。ただ、このような状態になるまで放って置かないようにしましょう。熱中症になりやすい密閉空間、高温多湿は注意してください。大切なワンちゃんの命に関わります。
動物病院で熱中症の治療を行うと、軽度や重度などの度合いで費用は変わりますが、診察、血液検査、点滴などの治療内容で平均2万円の予算だと思っていてください。当然、入院が必要になったりすると更に金額はかかります。
愛犬のためのおすすめ熱中症対策グッズ(室内編)
ワンちゃんは基本的に暑さには弱い動物です。鼻が短いと暑さに弱かったりと、犬種でも差があります。加えて温暖化現象などによって昔よりも暑くなっていることもあります。そういった背景もあり、熱中症対策グッズは日々進化していますので、上手に活用しましょう。
ペティオ クールアルミシート ペット用 L サイズ
ひんやりマットのアルミ素材シートです。室内の日の当たらないところに置くだけで使用できます。真夏のどこに居ても暑い状況に簡単に避暑地を作ることができます。
【おすすめ理由】ワンちゃんがシートの上で寝そべったり、お腹をぴったりつけたり、リラックスした姿勢で体を広く冷やすことができるのがおすすめ理由。涼しい場所のない所に涼しい場所を作れるのが魅力です。
ZUNEA 犬用冷却ベスト
ワンちゃんに着せるだけで体を冷やしてくれるベストです。こちらも広い範囲で体を冷やすことができるので、暑さ対策に優れています。冷蔵庫で冷やして使うこともできて、10分くらいでヒンヤリします。
【おすすめ理由】ジッとしてなかったり、遊びたがりなど、活発なワンちゃんをところ構わず冷やすことができるのがおすすめ理由。着せるだけなので嫌がるワンちゃんも少ないでしょう。散歩でも使用できるのでとても便利です。
ペットパラダイス ミニ扇風機
コンパクトで首を自在に動かせる扇風機です。連続使用6.5時間可能。クリップ式でどこでも取り付けができるので、ワンちゃんのお気に入りの休憩場所にも風を送ることができます。
【おすすめ理由】ケージやクレートに取り付けて留守番のときに活躍するのはもちろん、バッテリー式なのでお出かけでも使えるのがおすすめ理由。コンパクトなのに強い風を送ることが出来るので、涼しい所から暑い所へ風を送るのにも使えます。
まとめ
ワンちゃんにとって、暑さが侮れないものだと理解していただけたかと思います。一緒に過ごし、歳を重ねることでも熱中症対策がより重要になります。
- ワンちゃんは基本的に暑さに弱い
- 熱中症対策は飼い主さんが責任をもってする
- 対策が届かないところは熱中症対策グッズを利用してみる
以上のことを踏まえて、暑い季節を乗り越えていきましょう。