2026年9月3日、T33型エクストレイルが一部仕様変更されました。
2025年9月にマイナーチェンジしたばかりなので、「また大きく変わったの?」「2025年MC後モデルを買うのはもう古い?」と気になる人もいると思います。
先に結論を言うと、2026年の変更は2025年MCほど大規模ではありません。e-POWERやe-4ORCEを含むT33の基本部分は共通です。
ただし、Gでは19インチアルミホイールが標準装備となり、Xではリモコンオートバックドアが標準化。プロパイロットやRCTA(後退時車両検知警報)も全車標準装備になるなど、これから購入するなら確認しておきたい違いがあります。
この記事では、2025年9月のMC後モデルと2026年9月の一部仕様変更後モデルを比較し、装備・価格・グレード構成の違いと、どちらを選ぶかの判断材料を整理します。
T33エクストレイルは2026年9月に一部仕様変更|まず違いを一覧で確認
日産が2026年9月3日に行ったのは「マイナーチェンジ」ではなく、正式には一部仕様変更です。
主な変更点をまとめると、次のようになります。
| 主な変更点 | 2026年9月仕様 |
|---|---|
| G | 新デザインの19インチアルミホイールを標準装備 |
| G | ルーフレール、ドアミラーをブラック化 |
| X | 18インチアルミホイール、リヤサイドスポイラーをブラック化 |
| X | リモコンオートバックドアを標準装備 |
| プロパイロット | 全車標準装備 |
| RCTA | 全車標準装備 |
| 通常モデルのグレード構成 | X・Gが中心。2025年MC時にあったS系は現行ラインアップに設定なし |
| NISMO e-4ORCE | NissanConnectインフォテインメントシステムを標準装備 |
| その他 | 最新法規に適合 |
日産公式FAQでも、プロパイロットは2025年9月MC仕様では一部グレードのみ標準装備、2026年9月仕様では全車標準装備と案内されています。RCTAも2026年9月仕様から全車標準です。
一方、2025年MCではフロントまわりのデザインやNissanConnectなど、もっと広い範囲に手が入っていました。
2026年仕様は、2025年MCで刷新されたT33をベースに、装備やグレード構成をもう一段整えたモデルと考えると分かりやすいです。
2025年MCと2026年一部仕様変更の違い
購入時に特に差が出るところを、2025年MC後モデルと比較してみます。
| 項目 | 2025年MC後 | 2026年9月仕様 |
|---|---|---|
| Gの標準ホイール | 18インチ | 19インチ |
| Gの19インチ | メーカーオプション | 標準装備 |
| Gの外装 | 従来仕様 | ルーフレール・ドアミラーをブラック化 |
| Xの18インチホイール | 従来仕様 | ブラック化 |
| Xのリヤサイドスポイラー | 従来仕様 | ブラック化 |
| Xのリモコンオートバックドア | メーカーオプション設定 | 標準装備 |
| プロパイロット | 一部グレードのみ標準 | 全車標準 |
| RCTA | 一部グレードのみ標準 | 全車標準 |
| NISMO e-4ORCEのNissanConnect | 標準装備ではない | 標準装備 |
Gは18インチ標準から19インチ標準へ
Gで見逃せないのがホイールです。
2025年9月MC仕様のG/G e-4ORCEは、235/60R18タイヤ+18インチアルミホイールが標準で、235/55R19+19インチアルミホイールはメーカーオプションでした。
2026年9月仕様では、これが235/55R19+19インチアルミホイール標準へ変わっています。
しかも単に19インチ化しただけではなく、幾何学的な切削パターンを使った新デザインです。ルーフレールとドアミラーもブラック化され、2025年MC後のGとは見た目にも違いが出ています。
ここは「ホイールのデザインが少し変わった」程度ではなく、標準装備そのものが18インチから19インチへ変わったと理解しておきたいところです。

Gを比較するなら、価格だけでなく19インチが標準になった点まで見たいですね。2025年MC後のGに19インチを付ける前提なら、単純な車両価格差だけでは判断できません。
Xは見た目より実用装備の変更が大きい
Xでは18インチアルミホイールとリヤサイドスポイラーがブラック化されました。
外観上の違いもありますが、私がXでより気になるのはリモコンオートバックドアの標準装備化です。
2025年MC仕様ではメーカーオプションとして設定されていましたが、2026年仕様では標準装備。買い物の荷物やアウトドア用品を積み降ろしする機会が多い人にとっては、ホイールの色より日常的に差を感じやすい部分だと思います。
プロパイロットとRCTAも全車標準に
2026年仕様では、プロパイロットが全車標準装備になっています。
RCTAも全車標準です。RCTAは駐車場などで後退するとき、後方を横切ろうとする車両を検知してブザーやドアミラーの表示灯で注意を促す機能です。
ホイールやブラックパーツほど見た目には分かりませんが、長く乗ることを考えるなら、安全・運転支援装備の標準化も2025年MC後モデルとの違いとして押さえておきたいところです。
NISMO e-4ORCEはNissanConnectを標準装備
NISMO e-4ORCEでは、2026年仕様からNissanConnectインフォテインメントシステムが標準装備になりました。
2025年MCで導入されたGoogle搭載のNissanConnectを、NISMOでも標準で使えるようになった形です。
2026年仕様ではS系が現行ラインアップから外れた
装備以外では、通常モデルのグレード構成も変わっています。
2025年9月のMC時点では、S・X・Gが設定されていました。
| グレード | 2025年MC時の価格 |
|---|---|
| S 2WD | 3,843,400円 |
| X 2WD | 4,049,100円 |
| G 2WD | 4,646,400円 |
| S e-4ORCE | 4,038,100円 |
| X e-4ORCE 2列 | 4,349,400円 |
| G e-4ORCE | 4,946,700円 |
| X e-4ORCE 3列 | 4,479,200円 |
2026年9月仕様の通常モデルではS/S e-4ORCEが現行ラインアップに設定されておらず、Xが事実上のスタートグレードです。
| グレード | 駆動・シート | 2026年9月価格 |
|---|---|---|
| X | 2WD・2列5人 | 4,092,000円 |
| G | 2WD・2列5人 | 4,653,000円 |
| X e-4ORCE | 4WD・2列5人 | 4,389,000円 |
| G e-4ORCE | 4WD・2列5人 | 4,950,000円 |
| X e-4ORCE | 4WD・3列7人 | 4,521,000円 |
ROCK CREEK、NISMO、AUTECHなどの派生モデルは別にありますので、「2026年からエクストレイルがXとGだけになった」という意味ではありません。
また、日産はS系が現行ラインアップに設定されていない理由を詳しく公表していません。販売状況などを理由として推測で断定するのは避けたほうがよいでしょう。
最低価格は上がったが、そのまま「値上げ額」ではない
2WDの最低価格だけを見ると、
2025年Sの3,843,400円に対し、2026年はXの4,092,000円。差は248,600円です。
e-4ORCEでは、2025年S e-4ORCEの4,038,100円から、2026年X e-4ORCEの4,389,000円となり、差は350,900円あります。
ただし、これは同じグレード同士の比較ではありません。
Sから装備の充実したXへスタートグレードそのものが変わっているため、「2026年モデルは約25万~35万円値上げ」と考えると実態とずれてしまいます。
同じグレード同士で比べると、価格差はもっと小さくなります。
2025年MCモデルと2026年仕様の価格差
同一グレードで比較すると次のとおりです。
| グレード | 2025年MC時 | 2026年9月仕様 | 差額 |
|---|---|---|---|
| X 2WD | 4,049,100円 | 4,092,000円 | +42,900円 |
| G 2WD | 4,646,400円 | 4,653,000円 | +6,600円 |
| X e-4ORCE 2列 | 4,349,400円 | 4,389,000円 | +39,600円 |
| G e-4ORCE | 4,946,700円 | 4,950,000円 | +3,300円 |
| X e-4ORCE 3列 | 4,479,200円 | 4,521,000円 | +41,800円 |
ここを見ると、X系とG系で印象がかなり違います。
X系は約4万円上がっていますが、リモコンオートバックドアの標準装備化があります。
一方のGは、2WDで6,600円、e-4ORCEでは3,300円しか変わりません。それで2025年MC仕様ではメーカーオプションだった19インチホイールが標準になります。



私ならGは、2025年MC後モデルにかなり大きな値引きがない限り、まず2026年仕様の見積もりを取って比べます。数千円の車両価格差だけで旧仕様を選ぶ必要はないと考えるからです。
もちろん、実際の購入では車両価格だけでは決まりません。
2025年MC後モデルが在庫車として値引きされているなら、メーカーオプションやディーラーオプションまで含めた最終的な支払総額で比べる必要があります。
年式が1年新しいかどうかだけを見て決めるより、この見方のほうが実際の購入判断には役立ちます。
2025年MCと2026年仕様で大きく変わらない部分
2026年仕様は装備面では確実に変わっていますが、T33そのものが別世代へ移行したわけではありません。
e-POWER・e-4ORCEの基本部分は共通
2026年9月の一部仕様変更で、新世代パワートレインへ切り替わったわけではありません。
e-POWERやe-4ORCEを含め、T33の基本的な車両構成は2025年MC後モデルから継続しています。
したがって2025年MC後モデルと2026年仕様で迷っているなら、「走りの世代がまったく違う車」と考える必要はありません。
2025年MCで導入された主な装備も引き継ぐ
2025年MCではGoogle搭載NissanConnectインフォテインメントシステム、3Dビュー、インビジブルフードビューなどが導入されました。
2026年仕様はその2025年MC後モデルをベースにしています。
2025年のマイナーチェンジそのものについて詳しく確認したい場合は、関連記事「エクストレイルT33の2025年マイナーチェンジ前後の違い|外観・装備・NissanConnectを比較」でMC前後の違いを整理しています。
2025年MC後モデルと2026年仕様、どちらを選ぶ?
ここまで比較すると、年式だけで決める必要はないことが分かります。
新車同士なら2026年仕様をまず比較したい
私なら、新車同士で価格条件がほぼ同じなら、まず2026年仕様を基準に考えます。
特にGは価格差が数千円しかなく、19インチホイールが標準装備になっています。2025年MC後のGを新車で選ぶなら、それなりの価格メリットがあるかを確認したいところです。
Xも約4万円の価格差ですが、リモコンオートバックドアを付けるつもりだった人なら、2026年仕様との実質的な差は車両価格だけでは判断できません。
2025年MC後モデルは値引き次第で十分候補になる
逆に2025年MC後モデルの在庫車や登録済未使用車が好条件なら、2026年仕様にこだわる必要はないと思います。
基本となるT33の世代は同じです。
たとえば2026年仕様より20万円安く、欲しい装備も付いている2025年MC後モデルがあれば、「1年新しい」という理由だけでその差額を払うかは考えどころです。



在庫車を見るときは『2025年式』だけで決めず、2025年9月MCの前か後かまで確認したいところです。同じ2025年登録でも仕様が違う可能性があります。
比較するときは、
2026年仕様の見積総額 − 2025年MC後モデルの見積総額
で考えると分かりやすくなります。
中古車や在庫車で「2025年式」と表示されている場合は、2025年9月18日のMC前かMC後かも確認してください。
今回の記事で比較しているのは、あくまで2025年9月MC後モデルと2026年9月の一部仕様変更後モデルです。
2026年エクストレイルの一部仕様変更でよくある疑問
2026年エクストレイルはマイナーチェンジした?
2026年9月の変更は、正式には一部仕様変更です。
2025年9月がマイナーチェンジ、2026年9月が一部仕様変更として日産でも分けて案内されています。
2026年仕様はいつから?
2026年9月3日に発表・発売されています。
中古車や在庫車を探す場合は、「2026年式」という表示だけでは一部仕様変更前後を判断しにくいことがあります。登録年月だけでなく、ホイールや装備内容まで確認したほうが確実です。
Sグレードは廃止された?
2025年MC時に設定されていたS/S e-4ORCEは、2026年9月現在の通常モデルのラインアップには設定されていません。
ただし、日産は一部仕様変更の発表で、その理由まで詳しく説明していません。
この記事では「S系が現行ラインアップに設定されていない」と整理しています。
2026年仕様でも7人乗りは選べる?
選べます。
通常モデルではX e-4ORCEの3列・7人乗りが設定されており、2026年9月価格は4,521,000円です。
2WDやGでは3列7人乗りを選べないため、7人乗りが条件なら最初からX e-4ORCEを軸に検討すると分かりやすいです。
まとめ|2026年仕様は装備差と支払総額で判断したい
2026年9月のT33エクストレイルは、2025年MC後モデルをベースにした一部仕様変更です。
Gの19インチホイール標準化、Xのリモコンオートバックドア標準化、プロパイロット・RCTAの全車標準化など、購入前に確認しておきたい違いはあります。
ただ、e-POWERやe-4ORCEを含むT33の基本部分が別世代になったわけではありません。
これから選ぶなら、私は年式だけではなく「同じグレード・必要な装備をそろえたときの支払総額」で比べるのが一番分かりやすいと思います。
新車同士で差が小さければ2026年仕様。2025年MC後モデルが大きく値引きされ、欲しい装備もそろっているなら2025年仕様も候補に残す。
この考え方なら、「新しいから」という理由だけで決めず、自分にとって納得できるT33を選びやすくなります。


