エクストレイルT33の燃費は、駆動方式や乗車定員、2025年9月の改良前後によって異なります。
日本仕様T33のカタログ燃費は、WLTCモードで17.9~19.7km/Lです。一方、今回確認できたユーザー投稿平均は、仕様ごとに14.14~15.09km/Lとなっています。
ただし、2WDとe-4ORCE、5人乗りと7人乗りでは車両の条件が異なります。また、カタログ燃費、ユーザー投稿の平均、個別の試乗実測を一緒にすると、実際の燃費を正しく判断できません。
この記事では、日本仕様のエクストレイルT33について、次の内容を分けて解説します。
・2025年9月改良前後のカタログ燃費
・2WDとe-4ORCEの燃費差
・5人乗りと7人乗りの燃費差
・投稿件数を確認できたユーザー平均
・条件が明記された試乗実測
・街乗り・高速道路・冬で燃費が変わる理由
「T33の燃費は本当に悪いのか」「カタログ値と実燃費にどの程度の差があるのか」を、確認できた数値に基づいて見ていきます。
エクストレイルT33の燃費を先に比較
エクストレイルT33のカタログ燃費は、駆動方式や乗車定員、2025年9月の改良前後によって異なります。
日本仕様T33で確認できるWLTCモード燃費は17.9~19.7km/Lです。今回確認できたユーザー投稿平均では、仕様ごとに14.14~15.09km/Lとなっています。
ただし、実燃費は年式やグレード、走行条件によって変わります。そのため、各集計値を合算して「T33全体の平均燃費」とすることはできません。
燃費以外の価格や標準装備も含めて2WDとe-4ORCEを選びたい場合は、エクストレイルT33のグレード比較も参考にしてください。
カタログ燃費はWLTCモード17.9~19.7km/L
改良前後の公式燃費を、駆動方式と乗車定員ごとにまとめると次のとおりです。
| 駆動方式・乗車定員 | 2022年7月~2025年9月改良前 | 2025年9月改良後 |
|---|---|---|
| 2WD | 19.4~19.7km/L | 19.1~19.4km/L |
| e-4ORCE・5人乗り | 18.3~18.4km/L | 18.0~18.1km/L |
| e-4ORCE・7人乗り | 18.2~18.3km/L | 17.9~18.0km/L |
表の数値に幅があるのは、一部オプションの装着や車両重量によって公式燃費が異なるためです。
標準的な仕様で比べると、2025年9月改良後は、改良前よりWLTCモード燃費が0.3km/L低下しています。
なお、ROCK CREEK、NISMO、AUTECHなど、日産の公式資料で燃費が「-」となっている仕様は、この比較に含めていません。
確認できたユーザー投稿平均は14km/L台~15km/L台
ユーザー投稿から確認できた平均燃費は次のとおりです。
| 集計対象 | 投稿平均 | 投稿数 | WLTC達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年4月~ X・2WD・5人乗り | 14.68km/L | 34件 | 約74.5% |
| 2024年6月~ G e-4ORCE・5人乗り | 15.09km/L | 274件 | 約82.0% |
| 2023年4月~ X e-4ORCE・7人乗り | 14.14km/L | 216件 | 約77.3% |
| 2025年9月~ G e-4ORCE・5人乗り | 14.59km/L | 121件 | 約80.6% |
今回確認できた4つの集計では、ユーザー投稿平均は14.14~15.09km/L、カタログ燃費に対する達成率は約74.5~82.0%でした。
ただし、それぞれ対象年式、グレード、投稿数、集計時期が異なります。特に改良前後の数値は同一条件で計測したものではないため、投稿平均の差だけを見て「2025年9月の改良で実燃費が悪化した」とは判断できません。
実燃費は季節や気温、渋滞、走行距離、エアコンの使用状況などでも変動します。次の項目から、まず日産が公表しているカタログ燃費を改良前後に分けて詳しく確認します。
エクストレイルT33のカタログ燃費
エクストレイルT33のカタログ燃費は、2025年9月の改良前後に加え、2WD・e-4ORCE、5人乗り・7人乗り、車両重量などによって異なります。
ここでは、日産が公表している日本仕様T33のWLTCモード燃費を、改良前後に分けて紹介します。
2022年7月~2025年9月改良前の燃費
2022年7月の発売から2025年9月の改良前までのカタログ燃費は、次のとおりです。
| 駆動方式・仕様 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
|---|---|---|---|---|
| 2WD・5人乗り標準仕様 | 19.7km/L | 17.3km/L | 21.7km/L | 19.7km/L |
| 2WD・Gの一部オプション装着車 | 19.4km/L | 17.7km/L | 21.1km/L | 19.2km/L |
| e-4ORCE・5人乗り標準仕様 | 18.4km/L | 16.1km/L | 20.5km/L | 18.3km/L |
| e-4ORCE・Gの一部オプション装着車 | 18.3km/L | 16.1km/L | 19.9km/L | 18.4km/L |
| e-4ORCE・7人乗り標準仕様 | 18.3km/L | 16.1km/L | 19.9km/L | 18.4km/L |
| e-4ORCE・7人乗りの一部オプション装着車 | 18.2km/L | 15.9km/L | 20.1km/L | 18.2km/L |
改良前のWLTCモード燃費は、2WDが19.4~19.7km/L、e-4ORCEが18.2~18.4km/Lです。
最も数値が高いのは、2WD・5人乗り標準仕様の19.7km/Lです。e-4ORCEでは、5人乗り標準仕様の18.4km/Lが最も高くなっています。
また、同じ駆動方式や乗車定員でも、一部オプションの装着によって燃費が変わる仕様があります。そのため、グレード名だけでなく、車両の仕様まで確認する必要があります。
2025年9月改良後の燃費
2025年9月改良後は、乗車定員に加えて、車両重量によって燃費が分かれています。
| 駆動方式・仕様 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
|---|---|---|---|---|
| 2WD・標準仕様 | 19.4km/L | 17.9km/L | 21.1km/L | 19.1km/L |
| 2WD・車両重量1,790kg以上 | 19.1km/L | 17.5km/L | 20.6km/L | 18.9km/L |
| e-4ORCE・5人乗り標準仕様 | 18.1km/L | 15.9km/L | 19.8km/L | 18.1km/L |
| e-4ORCE・5人乗り1,900kg以上、または7人乗り1,890kg以下 | 18.0km/L | 15.9km/L | 19.6km/L | 18.0km/L |
| e-4ORCE・7人乗り1,900kg以上 | 17.9km/L | 16.0km/L | 19.3km/L | 18.0km/L |
改良後のWLTCモード燃費は、2WDが19.1~19.4km/L、e-4ORCEが17.9~18.1km/Lです。
同じ2WDでも、車両重量が1,790kg以上になる仕様は、標準仕様より0.3km/L低くなります。
e-4ORCEも、5人乗り・7人乗りの違いだけでなく、車両重量によって17.9~18.1km/Lの範囲に分かれています。
なお、ROCK CREEK、NISMO、AUTECHなど、日産公式資料の燃費欄が「-」となっている仕様については、他のグレードの数値から推測することはできません。
2025年改良前後では標準仕様が0.3km/L低下
改良前後の標準仕様を比較すると、2WDとe-4ORCE・5人乗りは、いずれもWLTCモード燃費が0.3km/L低下しています。
| 標準仕様 | 改良前 | 改良後 | 差 |
|---|---|---|---|
| 2WD | 19.7km/L | 19.4km/L | -0.3km/L |
| e-4ORCE・5人乗り | 18.4km/L | 18.1km/L | -0.3km/L |
2WD標準仕様では、市街地モードが17.3km/Lから17.9km/Lへ上がった一方、郊外モードは21.7km/Lから21.1km/L、高速道路モードは19.7km/Lから19.1km/Lへ下がっています。
e-4ORCE・5人乗り標準仕様では、市街地・郊外・高速道路のすべてで改良後の数値が下がっています。
ただし、公式資料の数値だけから燃費低下の原因を断定することはできません。また、カタログ燃費が0.3km/L下がったからといって、すべての使用環境で実燃費も同じだけ下がるとは限りません。
燃費以外を含む変更内容については、「エクストレイルT33の2025年マイナーチェンジ前後の違い」で詳しく紹介しています。
エクストレイルT33の実燃費をユーザー投稿から確認
カタログ燃費は決められた試験条件で測定された数値であり、実際の道路を走行したときの燃費とは一致しないことがあります。
そこで参考になるのが、ユーザーが記録した燃費データの平均です。ただし、投稿平均も対象年式やグレード、投稿件数、走行時期などによって変わります。
ここでは、条件を確認できた4つの集計を個別に見ていきます。
2WD・5人乗りの投稿平均は14.68km/L
2023年4月以降のX・2WD・5人乗りでは、34件の投稿平均が14.68km/Lでした。
同仕様のWLTCモード燃費は19.7km/Lで、投稿平均の達成率は約74.5%です。カタログ燃費との差は約5.0km/Lあります。
ただし、34件という投稿数は、後述するe-4ORCEの集計より少なくなっています。2WDの実燃費を14.68km/Lと一律に考えるのではなく、確認できた投稿の平均値として見る必要があります。
e-4ORCE・5人乗りの投稿平均
G e-4ORCE・5人乗りについては、2025年9月の改良前後で次の投稿平均を確認できました。
| 集計対象 | 投稿平均 | 投稿数 | 比較するWLTC燃費 | 達成率 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年6月~ G e-4ORCE・5人乗り | 15.09km/L | 274件 | 18.4km/L | 約82.0% |
| 2025年9月~ G e-4ORCE・5人乗り | 14.59km/L | 121件 | 18.1km/L | 約80.6% |
確認できた集計では、改良前に該当する投稿平均が15.09km/L、改良後が14.59km/Lです。
数値だけを比べると、改良後のほうが0.50km/L低くなっています。しかし、両者は投稿者、投稿件数、集計時期、走行環境が同じではありません。
そのため、この差だけを根拠に「2025年9月の改良で実燃費が0.50km/L悪化した」とは判断できません。
e-4ORCE・7人乗りの投稿平均は14.14km/L
2023年4月以降のX e-4ORCE・7人乗りでは、216件の投稿平均が14.14km/Lでした。
比較対象となるWLTCモード燃費は18.3km/Lで、達成率は約77.3%です。
今回確認した4つの集計では最も低い投稿平均ですが、これだけで「7人乗りは5人乗りより実燃費が悪い」と断定することはできません。比較対象となる5人乗りとは、グレードや投稿者、集計時期などの条件が異なるためです。
5人乗りと7人乗りを正確に比較するには、同じ時期に同じ走行条件で測定したデータが必要です。
投稿平均を見るときの注意点
今回確認できた投稿平均は、実際の使用環境に近い燃費を考えるうえで参考になります。一方で、次の条件は統一されていません。
・投稿件数と集計時期
・年式やグレード
・季節や外気温
・市街地・郊外・高速道路の割合
・渋滞や信号の多さ
・1回あたりの走行距離
・乗車人数や荷物の量
・エアコンや暖房の使用状況
・燃費計表示か給油量による計算か
特に短距離走行が中心のユーザーと、郊外や高速道路を長距離走るユーザーでは、同じグレードでも投稿燃費が異なる可能性があります。
したがって、4つの投稿平均を合算し、「エクストレイルT33全体の実燃費は○km/L」と表現するのは適切ではありません。
投稿平均は仕様ごとに確認し、カタログ燃費や個別の試乗実測とも分けて判断する必要があります。次は、走行条件と測定方法が明記された2つの試乗実測を確認します。
試乗記事で確認できたエクストレイルT33の実測燃費
ユーザー投稿の平均とは別に、走行距離や走行経路、測定方法が明記された2つの試乗実測を確認できました。
どちらもe-4ORCEですが、走行条件が異なります。個別の試乗結果であり、エクストレイルT33全体の平均実燃費を示すものではありません。
高速道路中心のG e-4ORCEは満タン法14.4km/L
2022年型G e-4ORCEを296.9km走行した試乗では、満タン法による実測燃費が14.4km/Lでした。
走行した道路の割合は次のとおりです。
・市街地:2
・高速道路:7
・山岳路:1
全体の7割が高速道路ですが、市街地と山岳路も含まれています。そのため、「高速道路だけを走った場合の燃費が14.4km/L」という意味ではありません。
また、高速道路の走行速度や渋滞状況、乗車人数、エアコンの使用状況など、確認できない条件については推測できません。
この14.4km/Lは、市街地・高速道路・山岳路を組み合わせて296.9km走行した、1回の試乗結果です。
市街地・郊外を走ったX e-4ORCEは15.3~16.0km/L
X e-4ORCEを313.0km走行した試乗では、燃費計が16.0km/L、給油量から計算した燃費が15.3km/Lでした。
試乗条件は次のとおりです。
・走行距離:313.0km
・市街地:4
・郊外:6
・高速道路:なし
・山岳路:なし
・乗車人数:1~2名
・エアコン:AUTO
燃費計と給油量から計算した数値には、0.7km/Lの差があります。
車載の燃費計は16.0km/Lを示していましたが、実際の給油量をもとに計算すると15.3km/Lです。実燃費を確認するときは、燃費計の表示なのか、給油量から計算した結果なのかも確認する必要があります。
この試乗は高速道路を使用せず、市街地と郊外を組み合わせた走行です。したがって、先ほどの高速道路中心の試乗とは、燃費の数値だけを単純に比較できません。
2つの実測値だけで平均燃費は判断できない
確認できた2つの試乗実測をまとめると、次のようになります。
| 試乗車 | 走行距離 | 主な走行条件 | 測定結果 |
|---|---|---|---|
| 2022年型G e-4ORCE | 296.9km | 市街地2:高速道路7:山岳路1 | 満タン法14.4km/L |
| X e-4ORCE | 313.0km | 市街地4:郊外6 | 燃費計16.0km/L、給油量による計算15.3km/L |
2つの実測値には0.9~1.6km/Lの差がありますが、走行経路や測定方法が異なるため、この差をグレードによる違いとは断定できません。
また、満タン法や給油量による計算も、給油時の条件などによって結果が変わる場合があります。1回の試乗結果だけで、その車両の平均的な実燃費を判断するのは難しいでしょう。
試乗実測は「特定の条件で走行したときの一例」として参考にし、複数のユーザー投稿平均や公式のカタログ燃費と分けて見ることが大切です。
2WD・e-4ORCE・5人乗り・7人乗りの燃費を比較
エクストレイルT33の燃費を仕様別に比べると、カタログ燃費が最も高いのは2WDです。
e-4ORCEでは5人乗りが7人乗りをわずかに上回り、2025年9月改良後は、改良前より全体的にWLTCモード燃費が低くなっています。
ただし、駆動方式や乗車定員には燃費以外の違いもあります。数値だけで仕様の優劣を決めるのではなく、使い方に合ったタイプを選ぶことが大切です。
2WDとe-4ORCEでは2WDのカタログ燃費が高い
標準仕様のWLTCモード燃費を比較すると、改良前・改良後ともに2WDがe-4ORCEを1.3km/L上回っています。
| 改良時期 | 2WD標準仕様 | e-4ORCE・5人乗り標準仕様 | 差 |
|---|---|---|---|
| 2025年9月改良前 | 19.7km/L | 18.4km/L | 1.3km/L |
| 2025年9月改良後 | 19.4km/L | 18.1km/L | 1.3km/L |
カタログ燃費を最優先するなら、数値上は2WDが有利です。
一方、2WDとe-4ORCEでは駆動方式が異なります。燃費の差だけでなく、必要な装備や使用環境も含めて選ぶ必要があります。
各グレードの装備や価格の違いについては、「エクストレイルT33のグレード比較」で詳しく紹介しています。
なお、ユーザー投稿平均については、2WDとe-4ORCEで対象グレードや投稿件数などが異なります。今回確認した数値だけを使って、実燃費でも必ず2WDが上回るとは断定できません。
5人乗りと7人乗りの燃費差
7人乗りが設定されているe-4ORCEで、5人乗りと7人乗りのカタログ燃費を比較します。
| 改良時期 | 5人乗り | 7人乗り |
|---|---|---|
| 2025年9月改良前・標準仕様 | 18.4km/L | 18.3km/L |
| 2025年9月改良後 | 18.0~18.1km/L | 17.9~18.0km/L |
改良前の標準仕様では、5人乗りと7人乗りの差は0.1km/Lです。
改良後は車両重量によって数値が分かれますが、5人乗りが18.0~18.1km/L、7人乗りが17.9~18.0km/Lとなっています。
カタログ燃費では5人乗りのほうがわずかに高いものの、その差だけで乗車定員を決める必要はないでしょう。3列目を使用する機会や、荷室の使い方も含めた検討が必要です。
乗車定員や3列目、荷室などの違いは、「エクストレイルT33の5人乗りと7人乗りの比較」で確認できます。
ユーザー投稿平均では、G e-4ORCE・5人乗りが15.09km/L、X e-4ORCE・7人乗りが14.14km/Lでした。
ただし、グレード、集計時期、投稿件数が異なるため、0.95km/Lの差を乗車定員だけによるものとは判断できません。
2025年改良前後の燃費差
2025年9月改良前後のWLTCモード燃費を、仕様ごとに整理すると次のようになります。
| 仕様 | 改良前 | 改良後 |
|---|---|---|
| 2WD | 19.4~19.7km/L | 19.1~19.4km/L |
| e-4ORCE・5人乗り | 18.3~18.4km/L | 18.0~18.1km/L |
| e-4ORCE・7人乗り | 18.2~18.3km/L | 17.9~18.0km/L |
標準仕様で比較できる2WDとe-4ORCE・5人乗りは、どちらも改良後に0.3km/L低下しています。
e-4ORCE・7人乗りも改良後の数値が低くなっていますが、改良後は車両重量によって燃費区分が異なるため、装備条件を確認せずに単純比較することはできません。
ユーザー投稿平均では、G e-4ORCE・5人乗りが改良前の15.09km/Lに対して、改良後は14.59km/Lでした。ただし、同じ車両を同じ条件で計測した結果ではないため、0.50km/Lの差が改良によるものとは断定できません。
公式燃費では改良後の数値がわずかに低下していますが、実際の燃費は走行環境や季節、運転方法などにも左右されます。改良前後を選ぶ場合は、燃費差だけでなく、装備や機能の変更も含めて判断するのが適切です。
エクストレイルT33は「燃費が悪い」のか
結論からいえば、今回確認できたデータだけで、エクストレイルT33の燃費が一律に悪いとは断定できません。
ユーザー投稿平均はカタログ燃費を下回っていますが、対象となる4つの集計では、WLTCモード燃費に対して約74.5~82.0%でした。
ただし、この達成率が他の同クラスSUVより高いのか低いのかについては、同じ条件で比較したデータがありません。「燃費が良い車」「燃費が悪い車」と評価するには、車両の仕様や走行条件も含めて考える必要があります。
投稿平均のWLTC達成率は約74.5~82.0%
今回確認できたユーザー投稿平均とWLTC達成率は次のとおりです。
| 集計対象 | 投稿平均 | WLTC燃費 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| X・2WD・5人乗り | 14.68km/L | 19.7km/L | 約74.5% |
| G e-4ORCE・5人乗り(2024年6月~) | 15.09km/L | 18.4km/L | 約82.0% |
| X e-4ORCE・7人乗り | 14.14km/L | 18.3km/L | 約77.3% |
| G e-4ORCE・5人乗り(2025年9月~) | 14.59km/L | 18.1km/L | 約80.6% |
いずれも投稿平均はカタログ燃費を下回っています。
4つの集計のうち3つは、WLTCモード燃費に対して約77~82%に達しています。最も低かったX・2WD・5人乗りは約74.5%ですが、投稿数は34件で、ほかの集計より少ない点にも注意が必要です。
この結果から分かるのは、確認できた投稿平均が14km/L台から15km/L台だったことです。これだけでT33全体の燃費性能を評価したり、他車種より悪いと判断したりすることはできません。
1回の燃費や短距離走行だけでは判断できない
エクストレイルT33の燃費を判断するときは、1回の走行後に表示された数値だけを見るのではなく、走行距離や使用環境も確認する必要があります。
実燃費に影響する主な条件には、次のようなものがあります。
・市街地・郊外・高速道路の走行割合
・渋滞や信号の多さ
・1回あたりの走行距離
・季節や外気温
・エアコンや暖房の使用状況
・乗車人数や荷物の量
・燃費計と給油量による計算方法の違い
同じグレードでも、短距離の街乗りが中心の場合と、郊外を長距離走る場合では、表示される燃費が異なる可能性があります。
また、確認できた試乗実測でも、高速道路中心の走行では満タン法14.4km/L、市街地・郊外の走行では燃費計16.0km/L、給油量による計算で15.3km/Lでした。
この差も、走行経路や測定方法などの条件が異なるため、単純な優劣には結びつけられません。
エクストレイルT33の燃費が悪いかを判断するなら、同じ車両で一定期間記録し、走行距離と給油量を継続して確認する方法が適しています。短期間の数値だけでなく、季節や使用環境による変化も含めて見ることが重要です。
街乗り・高速道路・冬で実燃費が変わる理由
エクストレイルT33の実燃費は、走る道路だけで決まるわけではありません。
同じ市街地でも、渋滞の多さや1回の走行距離によって結果が変わります。高速道路でも、走行速度や道路の勾配、乗車人数などが異なれば、同じ燃費になるとは限りません。
そのため、「街乗りなら○km/L」「高速道路なら○km/L」と、走行場所だけで数値を断定することはできません。
街乗り・渋滞・短距離走行
e-POWERは、エンジンで発電し、モーターで車輪を駆動する仕組みです。減速時には回生によって電気を回収しますが、再加速するときには再び電力を消費します。
日産の取扱説明書でも、急発進や急加速は多くの電力を消費し、必要以上の減速は再加速時の電力消費につながると説明されています。
市街地では、次のような条件によって燃費が変わります。
・信号や渋滞による停止と発進の回数
・発進時のアクセル操作
・1回あたりの走行距離
・エンジンが冷えた状態からの走行回数
・エアコンや暖房の使用状況
特に短距離走行では、エンジンが冷えた状態で走る割合が大きくなります。日産のT33向けFAQでは、エンジンが冷えているときは、暖機のためにエンジンが作動する場合があると案内されています。
したがって、「街乗りだから必ず燃費が良い」「e-POWERなら渋滞中は燃料を使わない」とは限りません。
高速道路・長距離走行
高速道路では停止と発進が少なく、一定速度で走りやすい一方、走行速度によって消費する電力が変わります。
日産のT33取扱説明書でも、高速道路などで速度を出しすぎると、電力を無駄に消費すると説明されています。
実際に、エクストレイルT33の公式燃費では、すべての確認対象で高速道路モードより郊外モードの数値が高くなっています。
例えば、2025年9月改良後の2WD標準仕様は、郊外モードが21.1km/L、高速道路モードが19.1km/Lです。e-4ORCE・5人乗り標準仕様も、郊外モード19.8km/Lに対して、高速道路モードは18.1km/Lとなっています。
このことからも、「高速道路を走れば必ずカタログ燃費を超える」とは判断できません。
確認できたG e-4ORCEの試乗では、高速道路を7割含む296.9kmの走行結果が、満タン法で14.4km/Lでした。ただし、高速道路の走行速度や渋滞状況などが分からないため、この数値をT33の高速道路における平均燃費として扱うことはできません。
冬の低温とエアコン使用
冬は外気温だけでなく、暖機や暖房の使用が燃費に影響します。
日産によると、T33のe-POWERは、エンジンが冷えているときの暖機に加え、暖房やフロントガラスのデフロスターを使用したときにも、エンジンが作動する場合があります。
また、日産の取扱説明書では、エアコンの使用によって余分な電力を消費することや、暖房の設定温度を控えめにすることで燃費の改善につながることが案内されています。
そのため、冬は暖機や暖房などの条件により、ほかの季節とは燃費が変わる可能性があります。
夏も冷房によって電力を消費するため、エアコンの影響は冬だけではありません。
ただし、気温や設定温度、走行距離などによって結果は異なります。「冬は○km/Lまで下がる」といった数値を一律に示すことはできません。
乗車人数・荷物・タイヤなどの違い
同じグレードでも、乗車人数、積載量、タイヤの状態などが異なれば、実燃費にも差が生じます。
燃費に影響する主な条件は次のとおりです。
・乗車人数や荷物の量
・タイヤの空気圧
・発進や加速時のアクセル操作
・渋滞や信号の多さ
・エアコンや暖房の使用状況
・1回あたりの走行距離
燃費を確認するときは、表示された数値だけでなく、そのときの乗車人数や走行環境もあわせて記録すると比較しやすくなります。
タイヤについては、指定されたサイズと適正な空気圧を確認することも大切です。エクストレイルT33の純正サイズは、「エクストレイルT33の純正タイヤサイズ」で紹介しています。
エクストレイルT33の燃費まとめ
エクストレイルT33のカタログ燃費は、駆動方式や乗車定員、車両重量、2025年9月の改良前後によって異なります。
日本仕様T33のカタログ燃費は、WLTCモードで17.9~19.7km/Lです。一方、今回確認できたユーザー投稿平均は、仕様ごとに14.14~15.09km/Lとなっています。
カタログ燃費を仕様別に比べると、2WD標準仕様はe-4ORCE・5人乗り標準仕様より1.3km/L高くなっています。燃費の数値を優先する場合は、2WDが有利です。
e-4ORCEの5人乗りと7人乗りでは、5人乗りのカタログ燃費がわずかに高くなっています。ただし、その差だけで乗車定員を決める必要はありません。3列目を使う機会や荷室の使い方も含めて選ぶことが大切です。
2025年9月改良後は、標準的な2WDとe-4ORCE・5人乗りのWLTCモード燃費が、改良前より0.3km/L低下しています。
ユーザー投稿平均では、G e-4ORCE・5人乗りが改良前の15.09km/L、改良後は14.59km/Lでした。ただし、投稿者、投稿件数、集計時期、走行条件が異なるため、この差を改良による燃費悪化とは断定できません。
また、カタログ燃費、ユーザー投稿平均、個別の試乗実測は、それぞれ測定条件が異なります。数値を比較するときは、同じ種類のデータとして混同しないようにしましょう。
実燃費は、次のような条件でも変動します。
・市街地・郊外・高速道路の走行割合
・渋滞や信号の多さ
・1回あたりの走行距離
・季節や外気温
・エアコンや暖房の使用状況
・乗車人数や荷物の量
・燃費計と給油量による計算方法の違い
エクストレイルT33の燃費が悪いかを判断する場合は、1回の表示燃費だけを見るのではなく、同じ車両で一定期間記録することが重要です。
今回確認できた数値から判断すると、実燃費の目安は14km/L台から15km/L台です。ただし、これは調査対象とした4つの仕様における投稿平均の範囲であり、T33全体の平均燃費を示すものではありません。
参考資料・出典
・日産自動車「エクストレイル環境情報(環境仕様書)」
https://www2.nissan.co.jp/INFO/E_NOTE/X_TRAIL/index.html
・日産自動車「エクストレイル(T33型)e-POWER車のエンジンが作動する条件」
https://faq2.nissan.co.jp/faq/show/57687
・日産自動車「エクストレイル取扱説明書|燃費を良くするためのポイント」
https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/X-TRAIL_SPECIAL/E-POWER/2509/?pg=guid-156c7da6-caa6-4014-8603-7c9260defb19-m021695
・e燃費「日産 エクストレイル」
https://e-nenpi.com/searchcatalog/model/NI/S020/
※ユーザー投稿平均と投稿件数は2026年9月5日確認。投稿状況によって数値が変わる可能性があります。
・webCG「日産エクストレイルG e-4ORCE(4WD)試乗記」
https://www.webcg.net/articles/-/47138
・Response.jp「日産 エクストレイル 300km試乗」
https://response.jp/article/2026/05/05/410897.html
・資源エネルギー庁「エコドライブ10のすすめ」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/government/data/02_ecodrive.pdf