結論からいうと、犬にピザの耳やパンの耳をあげてはダメです。パンを含め、基本的に人間の食べ物を犬に与えない方がよいので、『与えてもいい量』というものはありません。ですが、間違えて食べてしまうことだってありますよね?そんな時は、食べてしまったからといって、大慌てする必要はありません。
パンは犬にとってそれほど悪いものではありませんし、病院に連れて行ったり無理やり吐かせたりするほどの問題になることも滅多にありません。しかし、パンに含まれる『グルテン』が愛犬の腸トラブルを引き起こす原因になりますので、飼い主さんの意思で犬にピザの耳やパンの耳を与えるのは控えた方がいいです。
目次
犬にピザの耳や食パンの耳(食パン自体)をあげてはダメ!
犬にピザの耳や食パンの耳(食パン自体)を与えないようにしてください。パンの素材の中には、犬がアレルギー症状を起こす可能性のあるものや、人間にとっては無害な量でも犬にとっては脂肪分、塩分や糖分が多過ぎるものがほとんどだからです。
愛犬にパンをあげることによる心配要素
- 小麦アレルギーが起こる可能性
- ピザの耳の場合、玉ねぎのエキスがしみ込んで玉ねぎアレルギーが起こる可能性
- 塩分が高いので腎臓に問題が起こる可能性
- 小麦(小麦に限らず炭水化物)で肥満になる可能性
- 砂糖に含まれるグルコースは肥満を増幅
小麦グルテンがクセ者
小麦に含まれている『グルテン』は、腸にへばりつき消化不良を起こしやすい成分です。(じつは人間にとってもあまり良いモノではありません)犬にとって、アレルギーや腸のトラブルを抱える原因となります。また、グルテンはとても粘り気のある(だから腸にへばりつきやすいのです)成分ですので、ワンちゃんの歯にも悪影響を及ぼします。
グルテンが愛犬の歯や歯茎などにへばりつくと、歯周病や虫歯の原因にもなりますので、もし食パンを食べてしまった場合は、しっかり歯磨きをしてあげましょう!
血糖値が高くなる
食パンを与えることで、愛犬の血糖値が高くなってしまう恐れがあります。犬の糖尿病・・・意外と多いですよね。糖尿病のワンちゃんにはもちろん、健康体のワンちゃんにも食パンはダメですよ!
ライ麦食パンや小麦全粒粉食パンなどは、さほどではありませんが、一般的な白い食パンは、犬の血糖値をすぐに上げてしまいます。そのため、糖尿病の犬はもちろんのこと、健康な子でも生活習慣病や肥満の原因となりますので、食パンを避けた方が無難です。
また、
- 玉ねぎ
- 長ネギなどのネギ類
- アボカド
- 香辛料
- エビやカニ
- ナッツ類
- ぶどう
- チョコレート
- 牛乳やヨーグルトなどの乳製品
など、犬に与えてはいけない食品がいっぱい!ここでは書ききれないくらいたくさんあります。
子犬や老犬にも食パンはダメ?
子犬や老犬にもパンを与えるのはダメです。子犬は消化器官がしっかりしていないため、人間の食べ物を与えるのはダメですし、老犬に至ってはパンに口内の水分を取られ、飲み込めず窒息死する可能性だってあります。とにかく子犬でも成犬でも老犬でも、『人間の食べ物は決して与えないこと!』です。
犬に食パンをあげる時の注意点と食べてもいい量
与えないのが一番いいのですが、どうしても食パンしかない場合・・・かなりひっ迫した状況だと思いますが・・・そんな時に食べてもいい量としては、「できるだけ少ない量に抑えましょう」としか言いようがないですね。
先にもずっとお話ししていますが、犬に人間の食べ物を与えることは決していいことではありません。愛犬が調子を崩してしまい、ドッグフードも犬のおやつも何も食べなくなり、体重が落ちて来たなどの状況であれば、犬が食べられるものを食べさせていいでしょう。もしその時にパンが食べれるようでしたらパンを与えてください。それくらいのレベルで犬に人間の食べ物(パンも含む)を与えないようにしましょう!
犬には犬用のパンをあげましょう
ペットショップやスーパーに犬用のパンが売っています。犬って結構、パンなどが好きなんですよね。私が小・中学生時代に飼っていた愛犬は、給食の残りのパンを一気食いするくらい好物でした。
愛犬の好物がパン、だとか、どうしてもパンを食べさせなければならない場合は、犬用のパンを買ってあげてください。犬用のパンは犬のために作られているパンなので、人間が食べているパンより低カロリーで塩分や糖分も低いので安心して与えることができます。
まとめ
今回は『犬にピザの耳やパンの耳をあげて大も丈夫か?』ということについて書かせていただきました。内容をまとめると・・・
●犬にピザの耳やパンの耳をあげて大丈夫?・・・NO
●犬が食べてもいいパンの量・・・パンは与えないでください
●子犬や老犬には?・・・絶対に与えないでください
ということになります。みなさんの愛犬が飼い主さんと楽しいライフを送れますように!