エクストレイルT33の荷室へ大きな荷物を積むときは、奥行きだけでなく、幅や高さも確認する必要があります。
特に荷室長は、2列目シートの位置や後部座席を倒すかどうかで変わります。5人乗りと7人乗りでも、荷室の広さと床面の形状は同じではありません。
この記事では、日産公式の荷室寸法を年式・乗車定員・シート位置ごとに整理します。
公式寸法と実車を測った数値は分けて掲載するため、荷物の積載、車中泊、ラゲッジマット選びに必要な寸法を確認できます。
2025年9月以降の5人乗り・2列シート車では、日産公式の参考寸法は次のとおりです。
・通常時の荷室長:約95.1~117.6cm
・2列目を倒した荷室長:約182.1cm
・ストラット間の幅:約109.6cm
・荷室内の最大幅:約132.6cm
・荷室高:約84.1cm
通常時の荷室長は、2列目を最後端にすると約95.1cm、最前端まで動かすと約117.6cmです。
後部座席を倒したときの約182.1cmは、1列目シート後端からバックドアまでを測った参考値です。実際に使える長さは、前席の位置や背もたれの角度、測る場所によって変わります。
なお、2025年9月以降の7人乗り・3列シート車については、日産公式FAQで荷室寸法が確認中となっています。改良前7人乗りの寸法を、現行モデルの公式値として扱うことはできません。
エクストレイルT33・5人乗りの荷室寸法
まず、2025年9月以降の5人乗りについて、日産公式の参考寸法を確認します。
【エクストレイルT33・5人乗りの荷室寸法】
| 測定条件 | 日産公式の参考寸法 |
|---|---|
| 荷室の高さ | 約841mm(約84.1cm) |
| 2列目を最後端にした荷室長 | 約951mm(約95.1cm) |
| 2列目を最前端にした荷室長 | 約1176mm(約117.6cm) |
| 2列目を倒した荷室長 | 約1821mm(約182.1cm) |
| ストラット間の幅 | 約1096mm(約109.6cm) |
| 荷室内の最大幅 | 約1326mm(約132.6cm) |
※2025年9月以降の5人乗り・2列シート車に対する日産公式の参考値です。車両の状態や測定方法によって数値が変わる場合があります。
通常時の荷室長は約95.1~117.6cm
2列目を最後端にした場合、2列目シート後端からバックドアまでの荷室長は約95.1cmです。
2列目を最前端まで動かすと、荷室長は約117.6cmになります。
T33の2列目シートは前後へ動かせるため、通常時の荷室長を一つの数値では示せません。
2列目を前へ動かした分だけ後席の足元は狭くなります。後席に人が乗る場合は、荷物の長さだけでなく、乗員が座れる位置も確認してください。
後部座席を倒すと荷室長は約182.1cm
2列目を倒した場合、1列目シート後端からバックドアまでの荷室長は約182.1cmです。
長さ117cmを超える荷物を前後方向に置く場合は、荷物の幅や形状に応じて2列目の一部または全部を倒します。
ただし、約182.1cmは車内のどこを測っても確保できる長さではありません。
前席のスライド位置や背もたれの角度によって、実際に荷物を置ける長さは変わります。長さ180cm前後の荷物は公式寸法に近いため、梱包材や突起部分を含めた外寸で実車確認が必要です。
荷室幅は約109.6~132.6cm、高さは約84.1cm
荷室幅は、測る位置によって約109.6~132.6cmです。
約109.6cmは、左右のストラット部分に挟まれた狭い位置の幅です。収納ケースや幅のある荷物を置く場合は、最大幅の約132.6cmではなく、約109.6cmを基準に確認します。
約132.6cmは、荷室内で最も広い位置の寸法です。荷室全体でこの幅を使えるわけではありません。
荷室高は約84.1cmですが、これは荷室内部の高さです。バックドア開口部とは測定位置が異なるため、高さ84cm前後の箱がそのまま通るとは限りません。
荷物を購入する前に、次の寸法を確認してください。
・荷室内の最大幅
・ストラット間の幅
・バックドア開口部の幅と高さ
荷室内寸に収まる荷物でも、バックドア開口部を通らなければ積み込めません。
【補足|2025年9月改良前との違い】
2025年9月改良前の5人乗りは、荷室高、荷室長、荷室幅の各公式値が、2025年9月以降より1mm小さく記載されています。
積載性に影響する差ではありませんが、公式寸法を引用するときは対象年式を分けてください。
ラゲッジマットは1mmの寸法差ではなく、年式・乗車定員・商品ごとの適合表を基準に選びます。
7人乗りの荷室長は3列目使用時で約31cm【2025年9月改良前】
以下は、2022年7月の発売から2025年9月の改良前までの7人乗り・3列シート車に対する日産公式の参考寸法です。
【エクストレイルT33・7人乗りの荷室寸法】
| シート状態・測定位置 | 日産公式の参考寸法 |
|---|---|
| 荷室の高さ | 約830mm(約83.0cm) |
| 3列目使用時の荷室長 | 約310mm(約31.0cm) |
| 3列目を倒した荷室長 | 約950mm(約95.0cm) |
| 2列目・3列目を倒した荷室長 | 約1820mm(約182.0cm) |
| ストラット間の幅 | 約1095mm(約109.5cm) |
| 荷室内の最大幅 | 約1325mm(約132.5cm) |
※2025年9月改良前の7人乗りに対する参考値です。3列目使用時の約31cmは、日産お客さま相談室が社用車を測定した数値で、設計図面上の寸法ではありません。
3列目使用時の荷室長は約31cm
3列目を使用した状態では、3列目シート後端からバックドアまでの荷室長は約31cmです。
奥行き31cm前後を超える荷物は、そのまま前後方向に置けない可能性があります。荷物の向きを変えられない場合は、3列目を倒して荷室を広げる必要があります。
ただし、約31cmは日産が社用車を測った参考値です。シートの角度や測定位置によって、実際に使える奥行きは変わります。
3列目を倒すと約95cm、2列目も倒すと約182cm
3列目だけを倒した場合は、2列目シート後端からバックドアまで約95cmです。
2列目と3列目の両方を倒すと、1列目シート後端からバックドアまで約182cmになります。
約182cmは、次の条件で測った参考値です。
・1列目シートを最後端までスライドする
・1列目の背もたれを垂直に立てる
・2列目と3列目を倒す
3列目だけを倒した約95cmと、2列目まで倒した約182cmは、シート状態と測定開始点が異なります。
「7人乗りは後席を倒すと約182cm」とだけ見ると、3列目だけを倒した状態と混同するため注意してください。
【2025年9月以降の7人乗りは公式寸法が確認中】
2026年7月15日の確認時点で、日産公式FAQは2025年9月以降の3列シート車について、荷室寸法と荷室容量を「確認中」としています。
上の表にある改良前の数値を、2025年9月以降の7人乗りの公式寸法として使用することはできません。
2025年9月以降の7人乗りは、販売店で実車の荷室を確認するか、対象年式が明記された実測情報を確認してください。
実測値は前席位置と測定場所によって変わる
日産公式の荷室寸法は、シート位置や測定開始点を決めたうえで示された参考値です。
一方、実車をメジャーで測る場合は、前席の位置、床面のどこにメジャーを置くか、バックドア側のどこまで測るかによって数値が変わります。
以下は、2025年9月改良前の5人乗りを測った実測例です。現行モデルの日産公式値とは分けて確認してください。
【エクストレイルT33・5人乗りの実測例】
| 計測内容 | 改良前モデルの実測例 |
|---|---|
| 通常時の荷室長 | 約90~93cm |
| 2列目を最前端にした荷室長 | 約117cm |
| 2列目を倒した荷室長 | 約187cm |
| 床面付近の幅 | 約107~109cm |
| 荷室高 | 約79.5~80cm |
| バックドア開口幅 | 約111cm |
| バックドア開口高 | 約80cm |
BSRwebが改良前の5人乗り・G e-4ORCEを測った例では、荷室長が約90~187cm、幅が約109cm、高さが約80cmでした。
2列目を倒した床面は、若干の傾斜が残るものの、段差の少ない状態と説明されています。
別の実車計測では、2列目を最後端にした荷室長が約93cm、床面付近の最小幅が約107cm、荷室高が約79.5cmでした。
前席と2列目の位置で荷室長が変わる
日産公式の後席格納時の荷室長は、2025年9月以降の5人乗りで約182.1cmです。
これに対し、改良前モデルを測った例では約187cmとなっています。
数値が異なるのは、次の計測条件が統一されていないためです。
・前席のスライド位置
・前席の背もたれ角度
・前席と後席背面の隙間を含めるか
・床面に沿って測るか、水平に測るか
・バックドア内張りのどこまで測るか
公式寸法を確認するときは約182.1cmを基準とし、それ以外の数値は別条件の実測例として扱います。
荷室内の幅とバックドア開口幅は同じではない
2025年9月以降の5人乗りは、日産公式の参考寸法でストラット間が約109.6cm、荷室内の最大幅が約132.6cmです。
一方、2022年発売型を実際に測った例では、バックドア開口部の中央付近が幅約111cm、高さ約80cmでした。
荷室内の最大幅が約132.6cmあっても、幅132cmの箱をそのまま積み込めるとは限りません。
荷物を入れるときは、次の順に確認します。
- バックドア開口部を通るか
- 荷物を置く場所の幅に収まるか
- 荷室内で向きを変えられるか
- バックドアを閉めたときに内張りへ当たらないか
特に高さ80cm前後の荷物は、荷室内の高さ約84.1cmに収まっても、開口部を通らない可能性があります。
バックドア開口部は上部・中央・下部で形が異なります。幅約111cmは中央付近を測った一例で、開口部全体に同じ幅があるわけではありません。
荷室寸法から分かる積める荷物の目安
エクストレイルT33・5人乗りでは、荷物の長さによって必要なシート操作が変わります。
【荷物の長さ別に見るシート操作の目安】
| 荷物の長さ | シート操作の基準 |
|---|---|
| 約95cmまで | 2列目を最後端にした状態で確認する |
| 約95cm超~117cm | 2列目を前へスライドする |
| 約117cm超~182cm | 2列目の一部または全部を倒す |
| 約182cmを超える | 前席位置や斜め積みを含めて実車で確認する |
※取っ手、車輪、梱包材などの突起部分も含めた外寸で確認してください。公式寸法に近い大きさの荷物は、実車確認が必要です。
長さ117cmを超える荷物は2列目の一部または全部を倒す
長さ117cmを超える荷物を荷室へ前後方向に置く場合は、荷物の幅や形状に応じて2列目の一部または全部を倒します。
該当しやすい荷物は次のとおりです。
・長い収納ケース
・組み立て前の家具
・アウトドア用の長尺用品
・車中泊用マット
・スキー板や釣りざおなどの細長い用品
長さ180cm前後の荷物は、後席格納時の公式寸法約182.1cmに近く、前席位置や梱包材によっては収まりません。
長さ182cmを超える荷物は、前席を前へ動かす、荷物を斜めに置く、助手席側まで通すなど、公式の測定条件とは異なる積み方が必要です。
自転車やベビーカーは、製品ごとに全長・全高・折りたたみ形状が異なります。荷室寸法だけで「何台積める」「必ず積める」とは判断できません。
幅と高さはバックドア開口部も確認する
荷室内の最大幅は約132.6cmですが、ストラット間の幅は約109.6cmです。
幅100cm前後の箱でも、取っ手や出っ張りがある場合は、その部分を含めた外寸を確認してください。
幅110cm前後の荷物は、ストラット間の公式寸法約109.6cmとほぼ同じです。荷物を置く位置や高さによって使える幅が変わるため、最大幅だけで判断しないでください。
高さについても、荷室高約84.1cmだけでは判断できません。
改良前モデルの実測では、バックドア開口高が約80cmだった例があります。高さ80cm前後の箱は、荷室内に置ける寸法でも、開口部上端へ当たる可能性があります。
また、バックドアは内側へ傾斜しています。開口部を通過しても、ドアを閉めたときに荷物の上部や角が内張りへ当たることがあります。
日産公式では、5人乗りの荷室容量を575Lとし、形状による違いはあるものの、9.5インチのゴルフバッグを4個収納できる例を掲載しています。
ただし、575Lはラゲッジアンダースペースを含め、ウエストラインまでをVDA方式で測った容量です。
長さ・幅・高さや、特定の荷物が入るかを示す数値ではありません。
車中泊やラゲッジマット選びでは寸法以外も確認する
エクストレイルT33・5人乗りは、2列目を倒すと荷室長が約182.1cmになります。
ただし、約182.1cmという数値だけで、身長180cmの人がそのまま眠れるとは判断できません。
枕を置く位置、足先の余裕、前席との隙間を考えると、実際に使える長さは短くなります。
改良前の5人乗りを測った例では、大きな段差はないものの、床面に若干の傾斜が残ると報告されています。車中泊では長さだけでなく、寝床の傾きや前席との隙間も確認してください。
▶ エクストレイルT33の車中泊で必要な段差対策と寝床づくりを見る
車内で休憩や宿泊をする場合は、外からの視線や日差しを遮る対策も必要です。
ラゲッジマットは、荷室長や幅が近いだけでは適合を判断できません。
5人乗りと7人乗りでは荷室の床面形状が異なります。さらに、荷室床だけを覆うタイプと、2列目背面まで覆うタイプでは、必要な形状や分割位置も変わります。
購入時は、次の項目を商品ページで確認してください。
・T33対応であること
・5人乗り用か7人乗り用か
・対象年式
・2列目背面まで覆うか
・シートの分割位置に合っているか
・100V AC電源装着車に対応するか
荷室の実測値だけを基準にして汎用品を選ぶと、側面の張り出しやシート背面の分割位置が合わない場合があります。
▶ エクストレイルT33用ラゲッジマットの適合と選び方を見る
収納ボックスやラゲッジトレーなどの荷室用品も、最大幅の約132.6cmだけで選ばないでください。
荷室の狭い部分は約109.6cmで、バックドア開口部も荷室内の最大幅より狭くなります。
収納用品は設置場所の幅・高さ・奥行きを測り、バックドアを閉められるかまで確認します。
まとめ|T33の荷室寸法はシート位置と乗車定員で変わる
エクストレイルT33・5人乗りの荷室長は、2列目を最後端にすると約95.1cm、最前端まで動かすと約117.6cmです。
2列目を倒した場合は、1列目シート後端からバックドアまで約182.1cmになります。
荷室の幅は、ストラット間が約109.6cm、最も広い部分が約132.6cmです。荷室高は約84.1cmですが、バックドア開口部は荷室内より狭いため、大きな箱や収納用品は入口を通るかも確認してください。
7人乗りは、3列目を使用するか倒すかで荷室長が大きく変わります。
2025年9月改良前モデルでは、3列目使用時が約31cm、3列目を倒すと約95cm、2列目と3列目を倒すと約182cmです。
ただし、2025年9月以降の7人乗りは、日産公式の荷室寸法が確認中です。改良前モデルの数値を現行モデルの公式値として扱わないでください。
荷物を積むときは、次の順に確認します。
・年式と5人乗り・7人乗りの違い
・2列目と3列目のシート位置
・荷室内の長さ・幅・高さ
・バックドア開口部を通るか
・ドアを閉めたときに荷物が当たらないか
車中泊では床面の傾斜や前席との隙間、ラゲッジマットでは乗車定員と年式ごとの適合も確認が必要です。
実際のシート位置やバックドア開口部まで確認してから、荷物や用品を選んでください。