エクストレイルT33の後部座席でテレビやYouTube、DVDを見たいものの、
「後席モニターは後付けできるのか」
「純正ナビと同じ映像を映せるのか」
「フリップダウンモニターは天井を切るのか」
と迷う人もいるはずです。
T33には後席モニターを後付けできますが、取り付け方法と映せる映像は、ナビやルーフの仕様によって変わります。
この記事では、T33に後付けできるモニターの種類、映像のつなぎ方、天井加工の注意点、施工前の確認項目を説明します。
エクストレイルT33には、社外品の後席モニターを後付けできます。
家族で同じ画面を見るならフリップダウン型、天井を加工したくないならシートバック型、YouTubeを手軽に見るならタブレットが候補です。
パイオニアにはT33用のフリップダウンモニター取付キットがありますが、取り付け時には天井内張りの一部を切り取ります。
また、前席ナビと同じ映像を映せるかは、モニターではなく、ナビ側に後席用の映像出力があるかで決まります。
エクストレイルT33には後席モニターを後付けできる
エクストレイルT33には、フリップダウン型をはじめ、後席モニターを後付けする方法があります。
ただし、年式、ルーフ仕様、前席ナビの種類によって、取り付けられるモニターや必要な部品が変わります。
特に注意したいのが、モニターを車内へ固定できることと、前席ナビのテレビや動画を後席へ映せることは別という点です。
フリップダウンモニターにはT33用取付キットがある
パイオニアは、2022年7月以降のT33系・SNT33系に対応するフリップダウンモニター取付キット「KK-N103FDL」を用意しています。
公式適合表では、オーディオレス車に11.6V型または10.1V型の指定機種を取り付けられます。13.3V型には、T33への適合表示がありません。
KK-N103FDLのメーカー希望小売価格は16,500円です。
ただし、専用取付キットが使えることと、前席ナビの映像を後席へ出力できることは別です。
NissanConnectナビなどが付いている場合は、モニターを車体へ固定できるか、前席ナビの映像を後席へ出せるかを、施工店へ確認してください。
純正ナビとの連動可否はナビ型番で変わる
2026年7月時点の日産公式アクセサリーページでは、T33用後席モニターの商品掲載を確認できません。
一方、日産オリジナルナビ「NM1」には、HDMIによる後席専用モニター映像出力があります。公式の機能比較表では、NJ1とディスプレイオーディオDJ1には同機能がありません。
そのため、「日産純正ナビが付いている」という情報だけでは、後席モニターとの連動可否を判断できません。
施工前に、次の情報を確認してください。
- エクストレイルの年式と型式
- 装着されているナビの型番
- 取り付けたい後席モニターの品番
HDMI端子があっても、後席へ映像を出力できるとは限りません。端子が入力用か出力用かも確認が必要です。
T33に取り付ける後席モニターを比較
T33の後席モニターは、取り付け位置と使い方で選びます。
| 種類 | 天井加工 | 主な使い方 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| フリップダウン型 | 必要 | 複数の座席で同じ映像を見る | 天井内張りを切り取る |
| シートバック型 | 不要 | 左右に1台ずつ設置する | T33のシート形状と固定金具を確認する |
| アーム型 | 不要 | 後席の1人が見る | アームの張り出しや揺れに注意する |
| タブレット | 不要 | YouTubeや動画配信を見る | 前席ナビのテレビやDVDは映せない |
フリップダウン型は家族で同じ画面を見る人向け
フリップダウンモニターは、天井中央に取り付け、使用するときに画面を開くタイプです。
2列目の左右で同じ映像を共有でき、前席シートの背面にモニターが張り出しません。配線も天井や内装の中へ収められるため、車内をすっきり仕上げられます。
7人乗りで3列目からも見る場合は、取り付け位置と画面角度によって見え方が変わります。施工前に実車で画面の位置を確認してください。
フリップダウンモニターで何を見るかによって、必要な再生機器や配線も変わります。
シートバック型は天井を加工したくない人向け
シートバック型は、前席のヘッドレスト周辺に金具を固定し、シート背面へモニターを設置するタイプです。
天井を切らずに取り付けられ、左右に1台ずつ設置すれば、2人が別々の映像を見る構成にもできます。車両売却時に取り外しやすい点も、フリップダウン型との違いです。
ただし、今回確認した範囲では、T33専用として公式適合が示されたシートバック型モニターは確認できませんでした。
購入前に、次の点を製品メーカーまたは施工店へ確認してください。
- 取付金具をT33のヘッドレスト周辺へ固定できるか
- シートのスライドやリクライニングを妨げないか
- 配線がシートレールへ挟まらないか
- モニターが後席乗員の顔や膝に近すぎないか
純正ヘッドレストをモニター内蔵品へ交換する一体型は、T33への公式適合や頭部保護への影響を確認できないため、この記事ではおすすめしません。
アーム型とタブレットは大がかりな施工を避けたい人向け
アーム型モニターは、前席のヘッドレスト周辺に固定したアームへ画面を取り付けるタイプです。
画面の位置を動かしやすいため、後席の1人が見る場合に適しています。
一方、2列目全体や3列目から同じ画面を見る用途には向きません。走行中の揺れや、乗降時にアームへ体が当たらないかも確認が必要です。
YouTubeや動画配信サービスを見るだけなら、タブレットとホルダーを使えば、車両側の映像配線は不要です。
使用する際は、次のものを用意します。
- タブレットを固定できるホルダー
- 充電用の電源とケーブル
- Wi-Fiまたはスマートフォンのテザリング
- イヤホンまたはタブレットのスピーカー
タブレットは工事なしで使えますが、前席ナビのテレビやDVDをそのまま映す用途には向きません。
前席と同じ映像を見るか、後席だけで見るかを決める
後席モニターを購入する前に、前席と同じ映像を見たいのか、後席だけで映像を再生したいのかを決めます。
前席ナビに後席映像出力がなければ、ナビ内蔵のテレビや動画を後席へ送ることはできません。
その場合は、ストリーミング端末やDVDプレーヤーを後席モニターへ直接つなぎます。
前席ナビのテレビを映すには後席映像出力が必要
前席ナビのテレビや動画を後席にも映すには、ナビ側に後席専用の映像出力が必要です。
日産オリジナルナビNM1は、次の映像を別売りの後席専用モニターへ出力できます。
- HDMI映像
- テレビ
- USB内の動画
- レコーダーリンクの映像
- ネット動画
前席画面にはナビ地図を表示しながら、後席モニターには対応する映像を表示できます。
ただし、NM1が付いていれば、どの後席モニターでも接続できるわけではありません。使用できるモニターや必要な配線部品は、日産販売店または施工店へ確認してください。
なお、後席モニターへの映像出力と、前席画面の走行中制限は別の機能です。
助手席の同乗者が走行中に前席画面でテレビを見る場合は、エクストレイルT33のテレビキャンセラーの選び方で年式・ナビ別の対応品を確認してください。
YouTubeはストリーミング端末かタブレットで見る
後席でYouTubeを見る方法は、主に次の2つです。
- Fire TV Stickなどを後席モニターのHDMI入力へ接続する
- タブレットをヘッドレストホルダーへ固定する
HDMI入力とHDMI出力を備えたモニターでは、Fire TV Stickなどの映像を後席モニターへ入力し、さらに前席側のHDMI入力へ送れる場合があります。
ただし、前後で共有できるのは、Fire TV Stickなどから出力された映像です。
純正ナビ内蔵のテレビやナビ画面が、自動的に後席へ送られるわけではありません。
ストリーミング端末を使う場合は、HDMI接続のほかに、電源とWi-Fiまたはスマートフォンのテザリングも必要です。
HDMI端子の有無やストリーミング端末のつなぎ方は、エクストレイルT33でYouTubeを見る方法で詳しく説明しています。
DVDとテレビは後席専用機器を追加する方法もある
前席ナビに後席映像出力がない場合でも、後席モニターへ再生機器を直接つなげば、DVDやテレビを見られます。
DVDを見る場合は外付けDVDプレーヤー、テレビを見る場合は外付け地デジチューナーが必要です。
この構成では、前席ナビと後席モニターが別々に動作します。前席ではナビを使い、後席ではDVDやテレビを見る使い方ができます。
モニター本体だけでは、DVDの再生やテレビの受信はできません。必要な機器と音の出し方まで決めてから、施工を依頼してください。
- DVDプレーヤーまたは地デジチューナー
- HDMIケーブルまたは映像ケーブル
- 電源配線
- 車両スピーカー、モニタースピーカー、ヘッドホンのどれから音を出すか
フリップダウン型を選ぶ前に天井加工と車両仕様を確認する
T33用の取付キットがあっても、すべての車両へ無条件で取り付けられるわけではありません。
フリップダウンモニターを購入する前に、天井加工、パノラミックガラスルーフの有無、乗車定員、ナビの型番を施工店へ伝えてください。
専用取付キットを使っても天井内張りを切る
パイオニアのKK-N103FDLを使う場合も、ルーフヘッドライニングと呼ばれる天井内張りの一部を切り取ります。
専用取付キットは、モニターを車体へ固定し、加工した部分を覆うための部品です。天井を無加工で取り付けるための部品ではありません。
モニターを外すだけでは、加工前の天井には戻りません。
元へ戻すには、切り取った天井内張りの交換が必要です。天井を加工したくない場合は、シートバック型かタブレットを選んでください。
パノラミックガラスルーフ車は購入前に確認する
パイオニアの適合表では、T33系・SNT33系への適合を確認できますが、パノラミックガラスルーフ装着車の可否は明記されていません。
パノラミックガラスルーフ車は、モニターを購入する前に次の情報を施工店へ伝えてください。
- 年式と型式
- グレード
- パノラミックガラスルーフの有無
- モニターと取付キットの品番
適合が確認できるまでは、フリップダウンモニターや取付キットを購入しないでください。
5人乗り・7人乗りとナビ型番を施工店へ伝える
パイオニアの適合表では、5人乗り用と7人乗り用で取付キットが分けられていません。
ただし、7人乗りで3列目からも見る場合は、取り付けられるかだけでなく、画面の位置と角度も確認が必要です。
施工前に、実車で次の点を確認してもらいます。
- 2列目と3列目から画面が見えるか
- 画面を開いたときに乗員の頭へ近すぎないか
- 運転席からの後方確認を妨げないか
- ルームランプなどの天井装備と干渉しないか
- 配線がエアバッグの展開やシートの動きを妨げないか
フリップダウンモニターは、運転に必要な視野や安全性を損なわない位置へ確実に固定する必要があります。取付位置と固定方法が保安基準に適合するか、施工店へ確認してください。
また、後席用の画面であっても、運転者が走行中に映像を注視してはいけません。
後席モニターの費用は本体・部品・施工費で決まる
フリップダウンモニターをT33へ取り付ける場合は、モニター本体のほかに、車種専用取付キット、配線部品、施工費が必要です。
前席ナビから映像を出力できない車両では、DVDプレーヤーや地デジチューナー、ストリーミング端末などの費用も加わります。
| 費用項目 | 主な内容 |
|---|---|
| モニター本体 | フリップダウン型、シートバック型など |
| 取付部品 | T33用取付キット、HDMIケーブル、電源部品 |
| 追加機器 | DVDプレーヤー、地デジチューナー、ストリーミング端末 |
| 施工費 | 天井加工、配線、モニター固定、動作確認 |
パイオニアのT33用取付キット「KK-N103FDL」は、メーカー希望小売価格16,500円です。
対応するフリップダウンモニター本体はオープン価格のため、販売店によって価格が異なります。
HDMIケーブルや変換部品は、使用するナビとモニターの端子によって変わります。
後席だけでDVDやテレビを見る構成では、外付けDVDプレーヤーや地デジチューナーの購入費も必要です。
YouTubeなどを見る場合は、ストリーミング端末代のほか、利用状況によって通信費もかかります。
特にフリップダウン型は、天井内張りの切り取り、車体への固定、内装内部への配線が必要です。
見積もりを依頼するときは、次の4項目が分かる内訳を出してもらってください。
- モニター本体
- T33用取付キットと配線部品
- DVDや地デジなどの追加機器
- 天井加工を含む施工費
同じモニターでも、前席ナビと連動させる場合と、後席だけで独立再生する場合では必要な部品が異なります。
見たい映像とナビの型番を伝えたうえで、取り付けに必要な総額を確認してください。
まとめ|T33に後席モニターは後付けできるが、ナビとルーフ仕様の確認が必要
エクストレイルT33には、後席モニターを後付けできます。
家族で同じ映像を見るならフリップダウン型、天井を加工したくないならシートバック型、YouTubeを手軽に見るならタブレットが候補です。
T33用のフリップダウンモニター取付キットはありますが、取り付け時には天井内張りを切り取ります。パノラミックガラスルーフ装着車は、購入前に適合確認が必要です。
前席ナビのテレビや動画を映せるかは、ナビ側に後席用の映像出力があるかで決まります。
年式、ナビ型番、ルーフ仕様、見たい映像を施工店へ伝え、必要な部品と施工費を含む見積もりを確認してください。