エクストレイルT33にテレビキャンセラーを取り付けると、ナビの自車位置が止まったり、プロパイロットをONにした際にテレビ表示が解除されたりする製品があります。
これらは製品メーカーが公表している動作であり、故障とは限りません。
一方、テレビキャンセラーをOFFにしても画面が戻らない、バックカメラが映らない、警告表示が消えない症状は、そのまま使用を続けるべきではありません。
この記事では、T33のテレビキャンセラーで起きる正常な機能制限と、施工店へ連絡すべき症状、不具合が出た際の対応順を説明します。
エクストレイルT33のテレビキャンセラーで起きる動作のすべてが、不具合ではありません。
プロパイロット使用時にテレビ表示が解除される、自車位置やナビ案内が一時的に止まる、純正カメラ使用後に再操作が必要になる動作は、製品メーカーが公表している仕様です。
一方、テレビキャンセラーをOFFにしても画面、バックカメラ、アラウンドビューモニター、ナビ案内が純正状態へ戻らない症状は、正常な製品仕様ではありません。
この場合は使用を止め、テレビキャンセラーを取り付けた施工店へ連絡してください。
テレビキャンセラーの動作には故障ではないものがある
テレビキャンセラーを使用すると、プロパイロットや純正カメラの操作に連動して、テレビ表示が解除される製品があります。
ナビの自車位置が止まる製品もありますが、取扱説明書に記載された条件どおりの動作であれば製品仕様です。
最初に、メーカーが案内している主な動作を一覧で示します。詳しい条件と操作方法は、表の後で製品別に説明します。
【故障ではない主な動作】
| 動作 | 対象製品 | メーカーが案内する操作 |
|---|---|---|
| プロパイロットをONにするとTV-KITがOFFになる | データシステム NTV435系・NTV448系 | テレビを再表示するときは切替スイッチを押す |
| ブレーキでプロパイロットを解除するとTV-KITもOFFになる | データシステム NTV448系 | テレビを再表示するときは切替スイッチを押す |
| ナビ操作機能ON中に自車位置とナビ案内が止まる | エンラージ商事 NTV-04 | ナビ操作後に機能をOFFへ戻す |
| 純正カメラを表示した後にテレビが解除される | データシステム NTV435系 | カメラ表示終了後にTV-KITを再度ONにする |
| バックドアを開けるとテレビが映らない | データシステム NTV435系 | バックドアを閉めて使用する |
プロパイロット使用時の自動OFFは製品仕様
データシステムのNTV435系とNTV448系は、プロパイロットをONにするとTV-KITが自動でOFFになります。
同乗者が引き続きテレビを見るときは、プロパイロット作動後に切替スイッチを押し、TV-KITを再度ONにします。
NTV448系では、プロパイロット作動中にブレーキを踏んで制御を解除すると、TV-KITもOFFへ戻ります。
プロパイロットの開始や解除に合わせてテレビ表示が消える動作は、製品メーカーが案内している仕様です。
切替スイッチを押してもテレビが再表示されない場合や、プロパイロットを解除してもナビ操作が戻らない場合は、取扱説明書に記載された動作とは異なります。
ナビ操作中の自車位置停止はエンラージ商事製の仕様
エンラージ商事のNTV-04は、テレビ視聴機能とナビ操作機能を分けてON・OFFします。
ナビ操作機能をONにしている間は、自車位置の表示が止まり、目的地を設定していてもナビ案内は行われません。
自車位置情報を使うプロパイロットのナビリンク機能も、この間は正常に働きません。
ナビ操作が終わったら機能をOFFへ戻します。自車位置の表示が現在地へ戻るまでには、数秒から数十秒かかります。
ナビ操作機能をOFFにした後も自車位置が戻らない、ナビ案内が再開しない場合は、メーカーが案内している動作の範囲を超えています。
純正カメラやテレビ表示の再操作が必要になる
データシステムのNTV435系は、TV-KITをONにしている間、純正カメラスイッチの操作が制限されます。
フロントカメラを表示するときは、一度TV-KITをOFFにします。カメラ表示が終わった後にテレビへ戻すには、TV-KITを再度ONにしてください。
また、バックドアが開いている間はTV-KITが機能しません。バックドアを閉めた後にテレビ表示が戻れば、製品仕様どおりの動作です。
エンラージ商事のNTV-04も、テレビ視聴機能またはナビ操作機能をONにしている間は、純正カメラボタンの操作が変わります。
カメラ表示やテレビ表示を切り替える際は、使用している製品の取扱説明書に記載された操作を行ってください。
製品をOFFにしても戻らない症状は施工店へ連絡する
テレビキャンセラーをOFFにして画面やカメラが純正状態へ戻る場合は、最初に製品の取扱説明書を読み、記載されている動作と一致するか調べてください。
製品をOFFにしても純正機能が戻らない場合は、使用を続けず、取り付けた施工店へ連絡しましょう。
画面やカメラが純正状態へ戻らない
次の症状は、メーカーが案内している通常動作とは異なります。
・画面が黒いまま戻らない
・シフトをRに入れてもバックカメラが映らない
・アラウンドビューモニターへ切り替わらない
・テレビキャンセラーをOFFにしてもナビ操作が戻らない
・自車位置やナビ案内が復旧しない
走行中に症状が出たときは、安全な場所へ停車してテレビキャンセラーをOFFにします。
停車後、シフトをRに入れてバックカメラが映るか、純正カメラボタンでアラウンドビューモニターへ切り替わるかを調べてください。
製品をOFFにしても純正機能が戻らない場合は、テレビキャンセラーを再度ONにしたり、操作を繰り返したりせず、施工店へ連絡しましょう。
警告表示や画面のフリーズが続く
一時的に画面が止まっても、テレビキャンセラーをOFFにして純正機能へ戻れば、製品使用中の動作が関係していると考えられます。
ただし、次の症状が続く場合は使用を止めてください。
・画面を操作できない
・画面が再起動を繰り返す
・警告表示が消えない
・メーター内に警告灯が点灯したままになる
・ナビやカメラの表示が途中で固まる
警告表示の内容は、車を安全な場所へ停車してからスマートフォンで撮影してください。
自己判断でコネクターを抜き差ししたり、内装を外したりすると、施工前の状態や症状が変わります。
取り付けを業者へ依頼した車両は、施工店から指示を受けるまで配線を触らないでください。
ナビ更新後に動作が変わったときは施工店へ伝える
NissanConnectのソフトウェア更新後に、テレビキャンセラーが動かなくなったり、操作時の動作が変わったりすることがあります。
ナビやディスプレイオーディオの仕様が更新されると、テレビキャンセラーが従来どおり動作しなくなるためです。
更新後に症状が出た場合は、次の情報を施工店へ伝えてください。
・ソフトウェアを更新した日
・更新前は正常に動作していたか
・更新後に起きた症状
・テレビキャンセラーをOFFにすると純正機能へ戻るか
・使用している製品名と施工日
インターネット上で紹介されている再起動方法やスイッチ操作を、製品や年式を調べずに試してはいけません。
テレビキャンセラーをOFFにしても純正機能が戻らない場合は、施工店または製品メーカーの案内に従ってください。
施工店へ連絡するときは症状と車両情報を伝える
施工店へ連絡する前に、症状が出たときの操作と、テレビキャンセラーをOFFにした後の状態を記録してください。
車両、ナビ、製品の情報もまとめて伝えることで、施工店は製品本体、接続、ナビ側の順に点検できます。
画面や警告表示を写真・動画に残す
画面のフリーズや警告表示は、車を安全な場所へ停車してから写真や動画に残してください。
記録する内容は次のとおりです。
・画面に表示された警告文
・点灯した警告灯
・カメラへ切り替わらない状態
・自車位置が止まっている画面
・症状が出る直前に行った操作
・テレビキャンセラーをOFFにした後の状態
警告表示が消えた後でも、写真や動画があれば、施工店へ表示内容と発生時の状態を伝えられます。
車両・ナビ・製品の情報をまとめる
施工店へ次の情報を伝えてください。
・車両の初度登録年月
・車両型式
・ナビの名称または型番
・テレビキャンセラーの製品名
・施工日
・症状が出始めた日
・ナビのソフトウェア更新の有無
・製品をOFFにしても症状が残るか
製品名が分からない場合は、施工時の注文書、納品書、保証書を用意します。
施工店の点検後にメーカーまたは日産販売店へ相談する
最初の連絡先は、テレビキャンセラーを取り付けた施工店です。
施工店では、製品の適合、コネクターの接続、配線、製品本体の動作を調べます。
製品本体の故障が疑われる場合は製品メーカー、純正ナビや車両側の異常が疑われる場合は日産販売店へ相談します。
施工店の点検を受けずに日産販売店へ持ち込むと、社外品の取り外しを求められることがあります。
日産販売店へ入庫する前に、テレビキャンセラーを装着していることを伝えてください。
- 症状が出た操作
- 画面や警告表示の写真
- 製品をOFFにした後の状態
- 車両とナビの情報
- 製品名と施工日
- ソフトウェア更新の有無
製品保証・施工保証・日産の車両保証は別に扱われる
テレビキャンセラーに不具合が出たときは、症状の原因によって対応先が変わります。
製品本体の故障、取り付け作業の問題、車両側の不具合を分けて考えてください。
製品本体の故障は製品メーカーの保証内容を調べる
施工店の点検でテレビキャンセラー本体の故障が疑われた場合は、製品メーカーの保証内容を調べます。
データシステムは、製品の種類によって保証期間が異なります。購入日を証明するレシートや納品書が必要になるため、保証書と一緒に保管してください。
エンラージ商事は、通常の使用で発生した製品故障について、発送日から1年間の修理・交換保証を案内しています。
ただし、製品保証に取り付け工賃、取り外し工賃、車両側の修理費まで含まれるとは限りません。
製品をメーカーへ送る前に施工店へ連絡し、取り外し費用と再施工費用を聞いてください。
接続や取り付け作業の問題は施工店へ相談する
コネクターの接続、配線の取り回し、スイッチの設置など、取り付け作業に関する問題は施工店へ相談します。
製品本体に異常がなくても、接続が不十分であれば画面やカメラの動作に影響します。
施工を依頼する前に、次の内容を聞いてください。
・作業保証の期間
・再点検に費用がかかるか
・製品の取り外しと再施工の費用
・持ち込み商品も作業保証の対象になるか
・製品不良だった場合の対応
商品を自分で購入して持ち込んだ場合、製品の適合違いや初期不良は、施工店の作業保証には含まれません。
持ち込み施工では、商品販売店、製品メーカー、施工店のどこが対応するのかを依頼前に聞いてください。
T33の取り付け範囲とDIYを避ける基準は、テレビキャンセラー取り付け記事で紹介しています。
▶ エクストレイルT33のテレビキャンセラー取り付けは自分でできる?DIYと業者依頼を比較
日産販売店へ持ち込む前に社外品の装着を伝える
テレビキャンセラーを取り付けただけで、日産の車両保証がすべて失効するわけではありません。
ただし、テレビキャンセラー本体や取り付け作業が原因と判断された不具合は、日産ではなく製品メーカーまたは施工店が対応する範囲です。
日産販売店へナビやカメラの点検を依頼するときは、テレビキャンセラーを装着していることを事前に伝えてください。
合わせて、次の内容を聞きます。
・テレビキャンセラー装着車を入庫できるか
・点検前に製品を取り外す必要があるか
・純正状態へ戻してから入庫する必要があるか
・製品が原因と判断された場合の点検費用
・取り外し後の再施工をどこへ依頼するか
施工店と日産販売店の説明が異なる場合は、入庫条件をメールなどの文章で残してください。
年式・ナビ別の対応品は、エクストレイルT33のテレビキャンセラー選びの記事で紹介しています。
▶ エクストレイルT33のテレビキャンセラーの選び方|年式・ナビ別の対応品と注意点
まとめ|製品をOFFにしても戻らない症状は施工店へ連絡する
エクストレイルT33のテレビキャンセラーには、故障ではなく、製品メーカーが案内している機能制限があります。
プロパイロットをONにした際にテレビ表示が解除される、自車位置やナビ案内が一時的に止まる、純正カメラ使用後に再操作が必要になるといった動作は、製品によっては正常な仕様です。
一方、テレビキャンセラーをOFFにしても画面、バックカメラ、アラウンドビューモニター、ナビ案内が純正状態へ戻らない場合は、使用を続けてはいけません。
安全な場所へ停車し、症状や警告表示を写真・動画で残したうえで、テレビキャンセラーを取り付けた施工店へ連絡してください。
製品本体の故障は製品メーカー、取り付け作業の問題は施工店、車両側の不具合は日産販売店が対応します。
原因が分からない段階では、最初に施工店へ連絡してください。