エクストレイルT33には、5人乗りと7人乗りがあります。
7人乗りを検討するときに気になるのが、3列目の広さです。大人も座れますが、足元や乗り降りに十分な余裕がある席ではなく、長時間の移動には向きません。
5人乗りと7人乗りでは、3列目の有無だけでなく、選べるグレードや価格、荷室の使い方も変わります。
この記事では、現行のエクストレイルT33に限定し、購入前に知っておきたい違いを比較します。
- 普段の乗車人数が5人以下なら、5人乗りを勧める
- 7人乗りの3列目は、大人が長時間使う席には向かない
- 6人以上で近距離を移動する予定があるなら、7人乗りを選ぶ意味がある
- 3列目を使用すると荷室が狭くなり、2列目の足元にも影響する
- 「いつか使うかもしれない」だけなら、5人乗りを選ぶ
エクストレイルT33の7人乗りは狭い?3列目は短距離向け
エクストレイルT33の3列目は、大人も乗車できますが、足元や座面に十分な余裕はありません。
近所への送迎などには使えても、大人が長時間座る席としては勧められません。
7人乗りを選ぶときは、「7人乗れるか」だけでなく、3列目に誰が座り、どのくらいの時間乗るのかまで考える必要があります。
大人も乗れるが長距離での常用には向かない
3列目に大人が乗ること自体は可能です。
ただし、2列目を普段の位置にしたままでは、3列目の足元が窮屈になることがあります。3列目に合わせて2列目を前へ動かすと、今度は2列目の足元が狭くなります。
次のような短距離の移動であれば、7人乗りの利点を生かせます。
・近所の飲食店まで移動する
・駅まで家族を送迎する
・子どもの友人を乗せて移動する
・2台に分かれず近距離だけ移動する
一方、次の使い方には向きません。
・大人7人で旅行する
・3列目に大人が座ったまま高速道路を長時間走る
・大人6~7人と人数分の旅行荷物を載せる
・3列目を日常的に使用する
大人6~7人で長距離を移動する機会が多い場合は、3列目と荷室に余裕のあるミニバンも比較してください。
3列目への乗り降りは高齢者や長身の人には負担がある
3列目へ乗り降りするには、2列目シートを前へ動かして通路を作ります。
通常の後部座席と同じ感覚では乗り込めず、身体をかがめながら足を運ぶ必要があります。
特に負担を感じやすいのは、次のような人です。
・足腰に不安がある高齢者
・身体を大きくかがめにくい人
・長身の大人
・乗り降りに手助けが必要な子ども
祖父母を含めて7人で乗る場合は、高齢者を2列目に座らせ、若い大人や自分で乗り降りできる子どもが3列目を使う配置が現実的です。
購入前には、実際に乗る人全員で3列目への乗り降りを試してください。
子どもが使う場合も年齢と乗降方法を確認する
体の小さい子どもは、大人より3列目を使いやすい傾向があります。
ただし、「子どもなら問題ない」と一括りにはできません。
小さな子どもは、自分だけでは3列目へ移動しにくく、乗り降りのたびに大人の手助けが必要になることがあります。
また、チャイルドシートを使用する年齢か、自分でシートベルトを着用できる年齢かによっても、使いやすさは変わります。
7人乗りを検討するときは、次の点を確認してください。
・3列目に座る子どもが自分で乗り降りできるか
・2列目にチャイルドシートを付けたまま3列目へ移動できるか
・2列目と3列目の両方に必要な足元を確保できるか
・3列目に長時間座る予定がないか
エクストレイルT33の5人乗りと7人乗りの違い
エクストレイルT33の5人乗りと7人乗りは、乗車定員だけでなく、駆動方式、グレード、価格、荷室の使い方が異なります。
| 比較項目 | 5人乗り | 7人乗り |
|---|---|---|
| 乗車定員 | 5人 | 7人 |
| 駆動方式 | 2WD・4WD | 4WDのみ |
| 選べるグレード | S、X、G、ROCK CREEK、NISMO、AUTECHなど | X e-4ORCE、ROCK CREEK e-4ORCE、AUTECH e-4ORCE |
| 3列目 | なし | 5:5分割で格納可能 |
| 車体サイズ | 7人乗りと基本的に同じ | 5人乗りと基本的に同じ |
| 同一グレードの価格 | 基準 | 129,800円高い |
| 荷室 | 3列目に荷室を取られない | 3列目使用時は荷室が狭くなる |
| 主な用途 | 5人以下での移動、荷物を優先 | 6人以上での短距離移動 |
5人乗りは2WDを含めてグレードを広く選べる
5人乗りは、2WDと4WDの両方から選べます。
S・X・Gに加えて、ROCK CREEK、NISMO、AUTECHなども選択できるため、予算や装備に合わせやすい仕様です。
一方、7人乗りを選べるのは、次の4WD車に限られます。
・X e-4ORCE
・ROCK CREEK e-4ORCE
・AUTECH e-4ORCE
GやNISMOには7人乗りがありません。
希望するグレードに3列目だけを追加できるわけではないため、乗車定員と装備のどちらを優先するか決める必要があります。
普段5人以下で、6人以上で乗る予定が決まっていない場合は、選択肢の広い5人乗りを先に検討してください。
7人乗りは同じグレードの5人乗りより129,800円高い
5人乗りと7人乗りの両方が設定されているグレードでは、7人乗りが129,800円高くなります。
| グレード | 5人乗り | 7人乗り | 価格差 |
|---|---|---|---|
| X e-4ORCE | 4,349,400円 | 4,479,200円 | 129,800円 |
| ROCK CREEK e-4ORCE | 4,756,400円 | 4,886,200円 | 129,800円 |
| AUTECH e-4ORCE | 5,141,400円 | 5,271,200円 | 129,800円 |
ただし、7人乗りを選べるのは一部の4WDグレードだけです。5人乗りの2WDやG、NISMOに約13万円を追加して、7人乗りへ変更できるわけではありません。
5人乗りは、2WDのSを3,843,400円から選べます。7人乗りで最も安いX e-4ORCEは4,479,200円なので、それぞれの最安価格には635,800円の差があります。
すでにX e-4ORCEなどを検討している人には約13万円の差ですが、2WDを含めて価格を抑えたい人は、7人乗りを選ぶことで車両価格の出発点が上がります。
※価格とグレードは2026年7月15日時点の情報です。メーカー希望小売価格であり、オプション、特別塗装色、登録諸費用などは含みません。
車体サイズは同じでも7人乗りには3列目が加わる
同じグレード同士を比較した場合、5人乗りと7人乗りで車体の全長・全幅・全高は基本的に変わりません。
7人乗りは、車体を長くして3列目を追加した仕様ではなく、5人乗りと同じ外寸の中に3列目を設けています。
そのため、3列目を使用すると、2列目の足元や荷室に影響します。
諸元表では7人乗りの室内長が長く記載されていますが、3列目まで含めて測定しているためです。数値だけを見て、7人乗りの方が広いとは判断できません。
7人乗りは3列目を使うと2列目と荷室に余裕がなくなる
7人乗りは、3列目を使用する際に、2列目の足元と荷室の両方を調整する必要があります。
6~7人で乗る予定がある場合は、乗車人数だけでなく、2列目に座る人の体格や、その日に積む荷物まで考えてください。
3列目の足元を広げると2列目が狭くなる
エクストレイルT33の2列目には前後スライド機能がありますが、3列目には前後スライド機能がありません。
そのため、3列目の足元を広げるには、2列目を前へ動かして調整します。
ただし、2列目を前へ動かした分だけ、2列目の足元は狭くなります。
試乗するときは、次の順番で確認してください。
・2列目を普段使う位置に合わせる
・その状態で3列目に座れるか確認する
・3列目に合わせて2列目を前へ動かす
・移動後の2列目にも無理なく座れるか確認する
3列目だけに余裕を持たせても、2列目が窮屈になれば、家族全体の使い勝手は悪くなります。
6~7人で乗ると荷物を置く場所が限られる
5人乗りの荷室容量は、2列目を使用した状態で575Lです。
一方、7人乗りで3列目を起こすと、荷物を置けるのは3列目より後ろの空間が中心になります。
特に注意が必要なのは、次の使い方です。
・7人で旅行し、全員分のバッグを積む
・6人で乗り、ベビーカーも積む
・大人数でキャンプ用品を運ぶ
・3列目を使用したまま大きな買い物をする
7人乗れることと、7人分の荷物まで積めることは別です。
現行3列シート車の詳しい荷室寸法は、日産公式でも確認中の項目があります。旧型や改良前モデルの数値を、現行車の確定値として判断しないでください。
荷室の長さ・幅・高さについては、次の記事で詳しく説明しています。
▶ エクストレイルT33の荷室寸法|後部座席を倒した時の長さ・幅・高さを見る
6人乗車なら3列目の片側を荷物用にできる
7人乗りの3列目は5:5分割で、左右を別々に格納できます。
6人で乗る場合は、3列目の片側に1人が座り、反対側を倒して荷物を載せる使い方ができます。
ただし、片側を倒しても、大型のベビーカーや6人分の旅行荷物を必ず積めるわけではありません。
荷物を積み切れない場合は、ルーフボックスを使うか、荷室の広い車を用意する必要があります。
車中泊を重視する場合も、6人以上で乗る具体的な予定がなければ5人乗りを勧めます。
7人乗りでも3列目を格納できますが、床面の形状や段差、使用できるマットが5人乗りと同じとは限りません。
購入後にラゲッジマットを選ぶ場合も、5人乗り用と7人乗り用の適合を確認してください。
チャイルドシートを使うなら3列目への乗り降りを実車で試す
子どもがいる家庭でも、7人乗りが必ず便利とは限りません。
エクストレイルT33では、ISOFIX対応チャイルドシートの取付位置が2列目左右にあります。
チャイルドシートを取り付けた状態で3列目を使うなら、誰がどこに座り、どのように乗り降りするのかまで確認する必要があります。
ISOFIXで固定する場合は2列目左右を使う
エクストレイルT33のISOFIX用ロアアンカレッジとテザーアンカレッジは、2列目左右に設定されています。
チャイルドシートを2台使う場合は、2列目の左右が埋まります。
3列目へ乗り降りするには、2列目シートを前へ動かして通路を作る必要がありますが、チャイルドシートを取り付けた状態では、十分に動かせないことがあります。
購入前には、使用する製品を取り付けた状態で次の動作を試してください。
・2列目シートを3列目の乗降位置まで動かせるか
・チャイルドシートを外さずに3列目へ出入りできるか
・大人や子どもが無理なく3列目へ入れるか
・毎回の乗り降りに手間がかかりすぎないか
3列目へのチャイルドシートの取付可否は、車両と製品の取扱説明書で確認してください。
ISOFIXがない座席でも、すべてのチャイルドシートを取り付けられるわけではありません。
子どもがいるだけで7人乗りを選ぶ必要はない
4人家族や5人家族で、普段は家族だけで移動するなら、5人乗りでも乗車定員は足ります。
7人乗りを選ぶ理由になるのは、祖父母や友人を含めて6人以上で乗る場面が具体的にある場合です。
その場合も、高齢者や小さな子どもを3列目に乗せるのではなく、2列目に座らせ、乗り降りしやすい人が3列目を使う配置を考えてください。
チャイルドシートを2列目に取り付けたまま3列目を頻繁に使う予定なら、家族全員の座席配置を実車で試す必要があります。
エクストレイルT33の5人乗りと7人乗りはどちらを選ぶべき?
エクストレイルT33は、普段の乗車人数が5人以下なら5人乗りを勧めます。
7人乗りを選ぶ理由になるのは、6人以上で移動する場面が具体的にあり、3列目の狭さや荷室の制約を受け入れられる場合です。
普段5人以下なら5人乗りがおすすめ
次に当てはまる人には、5人乗りが向いています。
・普段の乗車人数が5人以下
・6人以上で乗る予定が決まっていない
・旅行用品やベビーカー、キャンプ用品を積みたい
・車中泊を予定している
・2WDや幅広いグレードから選びたい
・大人数で移動するときはレンタカーや別の車を使える
3列目を使う場面が決まっていない場合、7人乗りを選んでも普段は格納したままになります。
「将来使うかもしれない」という理由だけなら、荷室とグレードの選択肢を優先できる5人乗りを選んでください。
6人以上で近距離を走る予定があるなら7人乗りも候補
次に当てはまる人には、7人乗りを選ぶ意味があります。
・6人以上で乗る予定が具体的にある
・大人数での移動は主に近距離
・3列目に座る人が決まっている
・大きな荷物を同時に積まない
・3列目への乗り降りを実車で確認している
・4WDの対象グレードと価格に納得している
たとえば、家族に祖父母を加えて近所へ出かける、子どもの友人を乗せて送迎するといった用途です。
高齢者を3列目へ乗せるのではなく、乗り降りしやすい人が3列目を使う座席配置まで考えてください。
年に数回でも使う場面が決まっていれば7人乗りを選ぶ意味がある
3列目を使うのが年に数回でも、6人以上で乗る日と3列目に座る人が決まっているなら、7人乗りを選ぶ理由になります。
反対に、使う場面が決まっておらず、大人数での旅行時には荷物も増えるなら、必要なときだけミニバンを借りる方法も比較してください。
- 大人が3列目を日常的に使う
- 大人7人で長距離を移動する
- 7人分の旅行荷物も積みたい
- 高齢者を3列目に乗せる
- チャイルドシート装着後の乗降を試していない
- 3列目を使う予定が具体的にない
- 希望グレードより乗車定員を優先している
- ミニバンと同じ3列目の広さを期待している
上記に複数当てはまるなら、7人乗りではなく5人乗りを選ぶか、3列目を常用しやすいミニバンも比較してください。
まとめ|普段5人以下なら5人乗り、6人以上で近距離を走るなら7人乗り
エクストレイルT33の3列目は、6人以上で短距離を移動するときに使う席です。大人が長時間座る用途や、大人7人で旅行する用途には向きません。
普段の乗車人数が5人以下なら、荷室とグレードの選択肢が広い5人乗りを勧めます。
7人乗りを選ぶのは、6人以上で乗る予定が具体的にあり、3列目に座る人や荷物量まで決まっている場合です。
購入前に、3列目への乗り降りと、2列目にチャイルドシートを付けた状態を実車で確認してください。